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織部浩道さん

織部浩道さん

蘇原在住
昭和35年生まれ

30歳のとき、シルクロードを旅している時に、インドで事故にあい下肢に障害が残る。体を動かすことが大好きだったそれまでの生活が変わり、一時は「もう自分は何もできない」と落ち込んだが、病院で出会った全盲の方の笑顔を絶やさない前向きな姿に感動・・・。以後、本来の自分を取り戻したいと文芸・絵画などさまざまな活動に積極的に取り組んでいる。


詩や絵画に多彩な才能

  詩集やファンタジーなどの本を出版している織部浩道さん。その才能は文芸の分野だけではありません。毎年秋に開催される岐阜県のイベント「障害者ふれあいフェア」の作品展には、3年連続で絵画を出展していらっしゃいます。


――昨年の秋に出展された絵画について教えてください。
 この50号の油絵を出展しました。作品のタイトルは「山遊ぶ」です。こころのなかで感じた山の風景を、描いたものです。動かない山が光に包まれて少し笑っているような感じを自分と重ねて描きました。 油絵の作品「山遊ぶ」の写真

―― 絵は、習っていらっしゃったのですか。
 いえいえ、好きで描いているだけです。小学校のとき、絵日記にスーパーカーの絵を描いたとき、先生から「上手だね。先生もこんな車に乗りたいな」と言われたのがうれしくて、それから絵が好きになりました。校内で金賞をもらったり、美術展に入賞したりしたこともあります。

――次回はどんな絵を描く予定ですか。
 次は、水彩画にしようと思います。大きいサイズの絵にも挑戦したいです。やはり絵は、上手く描こうと思っているうちはだめですね、無心になって描かないと。絵画展に自分作品を出したとき、会場へ見にいくのですが、他の方の素晴らしい作品を目にすると、自分はまだまだだなと思っています。
 
――新しい年を迎え、今年新たに取り組みたいことはありますか。
 社会の中で自立して頑張っている障害者の方もたくさんいらっしゃるので、私も今年は税理士の資格を活かし、コツコツと、本格的にその仕事に取り組んでいきたいです。あとは、母親への恩返しとして、伊勢神宮に一緒に行きたいですね。マザコンと言われることもあるのですが、ここまでこれたのも、自分を支えてくれた母親のおかげですから。
織部さんの写真
――最後になにかメッセージはありますか。

 以前は、温泉に入ったり、プールで泳いだりするのが好きでよく出かけていましたが、今は介助者が必要になるので、好きなときに自由にでかけるわけにはいきません。障害を持った方のなかには、自分の好きな場所へ行きたくてもいけない、好きなことをしたくてもやれない、そういう方がまだまだ多いのではないでしょうか。すべての施設で障害者の受け入れを万全に、となると大変な話かもしれませんが、障害を持った方だけでも、気軽に利用することができる施設がもっと増えていくといいですね。



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