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三輪正行さん
川島河田町在住 41歳
両上下肢体不自由。
生まれつき重い障害を持つが、夕刊の配達やタイプライターを使って絵を描くタイプアートなどいろいろなことに挑戦している。いまは本の点訳に情熱を傾けている。
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これまでいろいろなことに挑戦してきた三輪正行さん。今はボランティアで本の点訳をしていて、平成18年にはその活動が認められ社会福祉協議会から表彰されました。
今回は三輪さんのお宅に伺い、三輪さんとお母さんにお話をうかがいしました。 |
| ―― 正行さんのお部屋はフローリングで、車いすの正行さんが動けるバリアフリー化されていますね。正行さんの障がいは生まれつきですか? |
| はい。医者通い、病院通いでとにかく無我夢中でしたね。二人三脚でようやくここまできました。 |
| ―― 学校はどうされたんですか |
関養護学校に通っていました。最初は正行のお父さんが送っていくっていってたんだけど、それも大変なので思い切って免許を取りました。この子のおかげで免許が取れたんです。それから12年。どんな子どもにも平等に接して、自分のことのように親身になってくれる本当にいい先生にもめぐりあう事ができました。よかったです。
私は正行に字を書かせたいと思って、不自由な手に無理やり鉛筆をくくりつけてでも、と思っていたんですよ。でも当時、担任してくださった先生が「これからはそういう時代じゃない。これからはタイプですよ」とおっしゃってそれからタイプを覚えたんです。それからワープロ、パソコンと変わってきましたが、そのおかげで世界がひろがって本当に良かったです。 |
| ―― パソコンはローマ字入力されているんですか? |
| そうです。そのきっかけが、正行はスポーツの中継を観るのが大好きで、野球やマラソン、サッカーなどなんでも観るんです。小学生のとき、野球選手って背番号の上にローマ字で名前が書いてあるでしょ?あれがどうしても読みたいってローマ字も勉強したんです。そしたらローマ字で日記までローマ字で書くようになって。それを先生に見せたら「おもしろいからみんなで読んでみよう」ということになったんです。先生が黒板に正行が書いたローマ字の日記を写して、クラスのみんなで「ここは間違ってる」「ここはあっている」って検証したんですね。そしたらクラスの子みんながローマ字を読む事ができるようになったんですよ。 |
| ―― いろいろなことに挑戦されていますね。 |
いろいろやってみたい子なんです。夕刊の配達やタイプアートもやっていました。
タイプアートは電動タイプライターの文字や記号を組み合わせて、色インクで絵やデザインを描くんです。国際障がい者年の記念の年に全国肢体不自由養護学校のPTA連合会長賞に選ばれて、東京まで行ったこともあります。すごい金屏風でしたよー。今でも優秀賞に入選するとノートになってもらえるんです。残念ながら作品は手元にないんですけどね。 |
| ―― お二人の様子をみていると、目で合図をして、それを察してお母さんがお話してくださっていますが、お母さんは正行さんのおっしゃりたいことがだいたいわかるんですね。 |
| そうですねー。40年もいっしょにいますからねー。けんかすることもありますよ。一方的に私が怒るんですけど正行は「また言ってる」と知らん顔です。 |
| ―― 点字ボランティアをはじめるきっかけをおしえてください |
| 点字のことを偶然新聞で読みまして、これならこの子もできるかも、と思ったんです。正行は本を読むのも好きなのでちょうど良いと思いました。 |
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| ―― どのような手順でやっているんですか? |
今、点字は専用のパソコンを使ってフロッピーで納入します。
点字は原作が1冊だとするとだいたい4冊程度になります。あまり細かい文字の本は作業しずらいので、小学生の子が読むくらいの本で、正行が興味のありそうな本を私が選びます。そして本の行に番号を打ちます。本とパソコン画面を交互に見ながら訳していくので番号がないと、すぐにずれてしまうんです。それを見ながら薬指一本で打つんです。 |
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| ―― すごいですね |
| いえ。でも正行にも全うしてもらう時間をつくってもらう、私も自分の楽しみである野菜作りをする、生活のリズムができてきましたね。点字本を関の図書館に納入するとハガキがもらえるんです。「ありがとう」とメッセージが書かれているのがうれしくてやってよかったと感じています。僕の宝物の一つです。 |
| ―― 最後にこれまでを振りかえっての感想を聞かせていただけませんか? |
親も子どもと一緒に成長しないといけないな、とは感じましたね。ひとそれぞれ何か出来ることがあるから、テンポの早い子の遅い子もそれをやれるように生活の中に取り入れていけたらと思っています。
いろいろな方の協力で、できたことがたくさんあります。みなさんに感謝したいです。 |
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