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きらきらマガジン キラリさん

金子洋さん
金子洋さん

43歳 鵜沼朝日町在住

出産の際に未熟児網膜症を発症し全盲に。高校は普通の勉強がしたいとの理由から、名古屋市にある盲学校の普通科へ進学。現在は鵜沼朝日町でマッサージや針灸の「治療院ヒロシ」を開業しています。モーツァルトが大好きで、リラックスにいいと治療中にも曲を流しているそうです。

病気を克服、コミュニケーションで前向きに!
取材にお邪魔すると、ちょうどマッサージの治療中。お仕事のようすを見せてもらいながら、いろいろとお話をうかがいました。

―― マッサージのお仕事に就くきっかけは何だったんですか?
マッサージや針灸は視覚障がい者にもできる仕事ということですすめられて、高校の普通科を卒業した後に専門の科に進みました。資格を取ってから、15年前に各務原市に引っ越してきて、今の治療院を開いたんです。

―― 資格を取るための勉強は大変だったんじゃないですか?
とにかく覚えることが多くて大変でした。私はどうせ資格を取るならと、マッサージ以外にも針と灸の資格も一緒に取ったんですが、勉強があまりに大変なので、8歳から10年習い続けていた琴をやめてしまったほどです。

マッサージをする金子さん

力をこめてマッサージするようす
―― それはもったいない!
でも毎日お仕事でマッサージをするのも大変そうですね。
お一人だいたい1時間、一番多い時で1日5〜6人のマッサージをします。お客さんの身体をチェックしながらマッサージすると、どうしても1時間はかかってしまうんです。実は今もそうなんですが、よく腱鞘炎になるんですよ。ただ、お客さんは皆さんいい人ばかりですし、治療後に「楽になった」って言ってもらえるのがとてもうれしくて励みになります。
―― マッサージをしながらお客さんとお話しするのも楽しそうですね。
そうなんです。ただ、そう思えるようになったのは最近のことで、実は18歳のころから去年まで、ずっとうつ病にかかっていて、その間はお客さんと話をするのも辛く感じていたんです。

―― そうなんですか。今は明るくて、全然そんな風には見えませんね。

それはガイドヘルパー(障がい者の方の外出介助者)とホームヘルパーの方のおかげなんです。ヘルパーのおかげで、外出することができるようになった。それに話し相手にもなってくれて、すごく生活する環境が変わったことが大きい。今ではすっかり病気はよくなって、「病気を経験したことで、人生の勉強になった」と思えるようになりました。
今では皆さんとお話しするのがとても楽しくて、福祉の里の「ぽぷら」でもティーセミナーやお菓子作りなど、いろいろな講座に参加しています。


―― 先月も、市の「一日社会見学」に参加されたそうですね。
愛知県豊橋市の「のんほいパーク」という公園施設に行きました。動物園や植物園、遊園地などがあるんですが、私は花の香りや手触りが好きなので植物園で過ごしました。すごくいい天気で、少し暑かったですがとても楽しかったです。でも、山が多いおかげか、空気は岐阜県のほうがおいしいような気がしましたね。見学中は「ぽぷら」の方がずっと手を引いてくれて、快適に過ごすことができました。

一日社会見学のようす 植物園での金子さん

―― それはよかったです。これからの目標は何かありますか?

病気が治って、人とのコミュニケーションが楽しくなるにつれて、仕事も楽しくなってきました。仕事はもちろんですが、これからはいろいろなことに挑戦していきたいと思っています。


「人と話すのが好き」という金子さん、丁寧な受け答えから、金子さんの誠実な人柄が伝わってきます。取材中も話が弾んで、気付けばかなり時間がたっていました。これからも楽しいお話とマッサージで、治療院のお客さんを元気にしてくださいね。

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