Web Magazine バックナンバー 各務原市HOME
きらきらマガジン キラリさん
溝口広美さん

溝口広美さん

蘇原地区在住

3歳ではしかを発症し、それが原因で失明。
以前は病院に勤務し、今は自宅でマッサージを開業している。
趣味は琴、パソコン、旅行、読書など。

子どもたちに伝えたい「心と心を通わせることが大事」
 

 幼い頃の病気が原因で光を失った溝口さん。日々の暮らしは、健常者と何も変わらず、特別に不自由と感じたことはないそう。趣味のパソコンで、全国の友人とおしゃべりしたり、読書や、旅行にでかけたりと、毎日をイキイキと暮らしていらっしゃいます。
 10月下旬、溝口さんの地元にある、蘇原第一小学校の5年生の総合学習の時間に、福祉や障がいについて学ぶ授業がありました。そこに講師として招かれたのが溝口さんです。

 
―― 授業はいかがでしたか。
 今回の授業では、最初に私が、自分自身の生い立ちや、日々の暮らしで感じていることを、お話ししました。例えば「どうして目がみえなくなったのか」「毎日の生活の様子」などです。
児童からの質問をうけるようす    子どもたちは、静かに私の話を聞いてくれていて、その熱心な雰囲気がひしひしと伝わってきました。なので、私もどんなことを話したらいいのか、ちょっと迷ってしまうくらいで…。後半は、子どもたちから質問を受けて答えるという流れで進んでいきました。
 
―― 子どもたちからは、どんな質問がでたのですか。
 「料理するときはどうするのか」「おふろに入るときはどうするのか」「日常生活で困ったことはあるのか」など、日々の生活のことを尋ねたお子さんが多かったですね。
 やはり、子どもはもちろん、大人もですが、目がみえないと「日常生活はとても大変だろう」と思ってらっしゃるようです。でも、特に困っていることってないのですよ。料理もお風呂も、皆さんが普通になさっているのと同じです。例えばお風呂は、シャンプーとリンスは、容器の突起デザインで判別できますし、料理も一人でOK。きんぴらやハンバーグが得意です。お友達が遊びにきたときは、特に腕によりをかけて、振る舞います。料理の見た目は、どうかわかりませんけどね(笑)。普段、揚げ物料理はダイエットのために控えていますよ。
 
―― 授業で子どもたちに伝えたかったことは何ですか。
児童の質問に思わず笑みがこぼれる溝口さん   児童からの質問をうけるようす
 
 「心と心が通じ合えば、健常者も障がい者も暮らしやすい世の中になる」ということですね。私は、幼いころから目が不自由なので、障がいを自然に受け入れていて、日常生活がそんなに不便だとは思っていないです。困るのは、外出後、ポストに宅急便の不在票が入っているのを処理しなければならないことぐらい(笑)。
  でも、生きるうえで皆さんのサポートが必要な場合があることも事実。だから、障がいのある、なしにか関係なく、子どもでも大人でも、困っている人をみかけたら、声をかけてあげられるような人になってほしいと願いをこめて、お話をさせていただきました。
   自分の感じていること、日常のことなどを、お話しさせていただいたのですが、最後には、子どもたちの拍手で、送っていただきました。無事、講師を務めることができ、よかったです。   児童の拍手で送られる溝口さん

このページのトップへ
前のページへもどる
ご自身の日常生活を例に、お話しされていた溝口さん。子どもたちはたくさん質問したり、メモをとったりしていました。お話の中では、友人に、スティックコーヒーとスティックに入った粉末だしの素を間違えて出してしまった失敗談も登場。会場中に笑い声が響く中、「そんな間違いは、みんなだってあるよね」と一緒に笑う場面も。 そんな溝口さんの飾らない雰囲気が、福祉を身近に感じられる授業を作り上げていらっしゃいました。