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各務原で最初に量産された飛行機が、この乙式一型偵察機です。
各務原での航空機産業の始まりを告げる機体であると共に、わが国の航空機産業としてはじめて成功した記念すべき機体です。
1922年(大正11年)11月9日各務原飛行場で初飛行に成功して以来、1927年(昭和2年)8月までに各務原で300機製作されました。
この機体は、当時の資料を参考にボランティアグループが復元したものです。
■陸軍乙式一型偵察機主要緒元
| 全幅: | 11.8メートル | 全長: | 8.6メートル | |
| 全高: | 3.1メートル | 全備重量: | 1,500キログラム | |
| 主翼面積: | 37.3平方メートル | 最高速度: | 時速186キロメートル | |
| 航続時間: | 3.5時間 | |||
| エンジン: | サルムソン9Z 水冷式 星型9気筒 230HP | |||
| 構造: | 単発、複葉、木製骨組/羽布張り | |||
| メーカー: | サルムソン(フランス)/川崎造船所(現 川崎重工業(株)) | |||
1959年(昭和34年)に設立された日本航空機製造鰍ノ国内航空機メーカー6社が参画し、戦後はじめての国産旅客機として本機の設計、試作を行いました。試作1号機は1962年(昭和37年)に名古屋空港で初飛行しました。
1972年(昭和48年)までに182機をもって生産を終了しましたが、本機の主翼とエンジンナセルは当地各務原で生産されたものです。
展示機は、全日空のご好意により寄贈を受けたものです。
量産99号機目の機体で、エアーニッポンで使われていました。1995年(平成7年)11月末に高松→伊丹間の最終フライトの後、同年12月4日、大阪空港から岐阜飛行場へ最後の飛行をしました。
この対潜哨戒機は、戦後ライセンス生産したロッキードP2V-7をベースにしてエンジンをターボプロップに換装、胴体を延長、装備の近代化などの大改造をした機体です。
1969年(昭和44年)から1979年(昭和54年)までに合計82機が当地各務原で量産され、1994年(平成6年)まで海上自衛隊の主力対潜哨戒機として活躍してきました。
展示機は、海上自衛隊第1航空群第7飛行隊(鹿児島県鹿屋市)に所属していた4782号機で、1994年(平成6年)5月26日に岐阜飛行場へ里帰り飛行したものです。
T-33A練習機は、米国のロッキード社がP-80戦闘機を母体に開発した、傑作ジェット練習機です。原型となったP-80は1944年(昭和19年)に初飛行しており、まさに黎明期のジェット機と言えます。
日本では、航空自衛隊最初のジェット練習機として、米国の供与によって導入されると同時に、川崎航空機(現川崎重工業)でライセンス生産が行われ、1959年(昭和34年)までに210機が国内で製造されました。
■テストパイロット教育機
博物館に展示されているT-33A 61-5221号機は、航空自衛隊岐阜基地の飛行開発実験団でテスト・パイロット教育に使用されていたものです。そのため、通常とは異なった飛行試験用の特別装備が施されています。
特に、機首にある標準ピトー管や、コクピット内の飛行試験用計器が、本機の特殊な用途を物語っています。
当博物館では、本機の展示を通じ、当時の飛行試験技術や、岐阜飛行場でのテスト・パイロット教育の歴史を伝えていきたいと考えています。
1953年(昭和28年)に初等練習機用として開発に着手され、翌年2月に初飛行しました。
操縦性は優れていましたが、装備面で劣り正式採用にいたりませんでした。製作された2機は、後に運輸省(現 国土交通省)航空大学校で訓練用に使用されました。