消防の中枢
指令室にかかってきた119番通報に対して、まずは火災か救急かをうかがうところから対応がスタートします。「火事の現場はどこか」「救急車の要請はどこからか」指令室に備えられた緊急消防情報システムへ通報内容を打ち込んでいく一方、すでにシステムでは最寄りの消防署に予告指令が届けられ、出動準備は始まっています。火災の場合、通報される内容に従い、設定されたプログラムに従い出動車両の編成が組まれ、通報が終わるとすぐさま管轄の消防署へ本指令が届きます。通報から90秒以内という初動体制をめざして、緊急消防情報システムを最大限に活かした時間との戦いです。
指令室の役割は、通報の伝達にとどまりません。消火活動が行われている現場と連絡を取りあい、現場状況の把握から応援車両の手配まで、適格な判断を下し、火災の鎮圧まで、もうひとつの現場として休む間はありません。
指令室で勤務にあたる消防職員は常時3名。指令第1・第2の2つの係が、隔日24時間勤務態勢で、昼夜を問わずかかってくる通報に、現場支援にとその目を光らせています。
救急救命の充実へ
指令室に寄せられる通報の中で、救急出動の要請は年々増加傾向にあり、その内容も複雑で多様化しています。これに対応するため、市消防本部でも、各消防署への高規格救急車の配備、救急救命士の配置をすすめてきました。平成19年度には南消防署への高規格救急車の配備が決まり、市内4カ所の消防署に各1台の配置をそろえることとなりました。
こうした救急車も、高度な機器の扱いを熟知し、医療機関との連携を取りながら適切な処置を施せる救急救命士の存在無しに、その真価を発揮することはできません。市消防では、有資格者であっても、1年の訓練期間を設け、先輩救命士とともに経験を積ませることで、はじめて1人前の救急救命士としての実務に携わらせています。また新規採用だけでなく、ベテランの消防職員も数多く救急救命士の資格を取得してきました。命を支える最前線で働くだけに、「出来る限りのことをしたい」という思いが、多くの消防職員を救急救命士の資格取得に向かわせているのです。
市民の皆様に支えられ
平成14年4月、各務原市で林野火災が起こりました。市北部の大切な森林約160ヘクタールを焼失する大規模火災でした。これをきっかけに創設されたのが消防ボランティア隊で、当初100人で始まったボランティア隊も今では10支部306人の大組織へと成長し、消防団活動の後方支援や協力を行い、非常時の心強いパートナーとして活躍が期待されています。
市民の皆さんの安全な生活は、ボランティア隊以外にも地元消防団や女性防火クラブ、危険物処理サポート隊などの消防関係団体の協力や、一人ひとりの防火防災意識によって支えられています。消防職員は、毎日の厳しい訓練や指令室や救急業務の緊張のさなかにも、市民の期待と協力を忘れることはありません。
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