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カルトピ Culture Topics 令和元年11月

ID番号 K32032更新日 令和元年11月1日

市内には、ライフデザインセンターが4館あり、そこではさまざまな講座が開催されています。
11月号では、西ライフデザインセンターの前期長期講座「金継ぎ入門」をレポートします。

前期長期講座「金継ぎ入門」

作品の写真

  • 講座名:前期長期講座「金継ぎ入門」
  • 開催日:5月20日(月曜日)から9月2日(月曜日) 午前10時~11時30分(全7回)
  • 場 所:西ライフデザインセンター 工作室
  • 参加者:12人
  • 費 用:受講料2,100円(全7回)+ 材料費9,060円(通常の漆)または9,924円(かぶれにくい漆)

講師の先生は

講師の先生の写真

講師は漆を素材に天平時代の乾漆技法などを用いて植物や子どもの像などを制作発表している上山明子先生。制作活動をしながら短大の教壇に立ち、春日井市のご自宅で金継ぎの教室も開いています。

金継ぎの歴史から漆の取り扱いについて

金継ぎは茶の湯が盛んになった室町時代に始まり、破損した修復跡を景色として愛でる感覚は「わび・さび」の美意識に通じる日本文化の一つです。
漆は東洋特産の素材で、古くは縄文時代から矢じりの接着や器や櫛などの塗料として使われていました。漆はウルシオールという一種の樹脂分を主成分とし、温度と湿度部より硬化しますが、特に湿度の低い冬場は乾きにくくなります。
漆は皮膚に付着して硬化するときに赤い発疹や水泡ができ、かゆみが出ます。できるだけ肌につかないように、長袖・手袋着用で作業を行います。肌についたらティッシュなどで拭き取り、布などに油をしみこませて拭き取って石鹸で洗います。

皆さん心配されていた「かぶれ」について教えて頂き、いよいよ作業開始です

受講生のみなさんは、破損してしまったが思い入れがあって処分することができないでいた器を数点ずつ持ってきています。先生の説明と作業方法をよく見て作業開始です。まず最初に欠け・割れの断面に「固め用漆」を染み込ませる作業を行い、初回は終了です。

固め用漆をしみこませているようすの写真

固め用漆をしみこませているようすの写真

欠けには砥の粉に生漆を練りこんだ「錆漆」をパテの役割として、多めに盛りつけていきます。

錆漆の写真

錆漆を塗りつけているようすの写真

割れには生漆に小麦粉を練りこんだ「麦漆」を接着剤の役割として、片方の断面の中央部にまんべんなく、かつ余分にならないように塗ります。一度合わせてみて両方に麦漆がついているようにします。しばらく置いて硬化を促したのち、接着して、マスキングテープや輪ゴムなどで固定します。

麦漆の写真

麦漆を塗りつけているようす写真

割れた面を接着しているようすの写真

錆漆・麦漆を整えます

前回盛りつけ・接着した箇所をきれいに仕上げるために、はみ出したり多かったところは彫刻刀で形を整え、スポンジ研磨剤で削っていきます。足りなかったり穴や欠けのあるところは、錆漆をつけて埋めていきます。割れの線は幅を一定になるように整えます。仕上がりは視覚だけでなく指でなぞって触感を頼りに凸凹を見ていきます。満足いくまで整えたら弁柄漆を塗ります。濾し紙に漆を出して、濾し紙を巻いて小皿の上に絞ります。面相筆に少しずつ含ませて、はみ出さないように塗っていきます。失敗したらウェスで拭き取って、油で汚れを取ります。弁柄漆を塗ると、表面の凸凹が良くわかるので、満足いかなければ、更にスポンジ研磨材を少しかけてから2度目の漆を塗ります。

彫刻刀で形を整えている写真

彫刻刀で形を整えている写真

弁柄漆の写真

弁柄漆を塗っている写真

いよいよ金を蒔きます

弁柄漆を塗って乾く直前に、真綿のタンポやあしらい筆に金粉をつけて漆を塗ったところの上で振り、金粉を蒔きます。周りに散った金粉はあしらい筆で塗りのところに寄せます。講座では代用金粉でも大丈夫な器を手始めに仕上げてみて、自信がついたところで、とっておきを「消し粉」で蒔きました。今回は「消し粉」を使いましたが、「丸粉」を使う方法もあります。また、先生が銀色に仕上がる「錫粉」をお持ちくださり、バリエーションを教えて頂きました。

器に金粉を蒔いている写真

器に金粉を蒔いている写真

器に金粉を蒔いている写真

器に金粉を蒔いている写真

器に金粉を蒔いている写真

器に金粉を蒔いている写真

今までいつ捨てられるかと思っていた器が、金継ぎされたことで再び命を吹き込まれ、また活躍するぞと喜んでいます。
最終回にはみなさんで仕上げた作品を鑑賞しながら、苦心したところ、工夫した点などを意見交換しながら、それぞれの器に対する思い入れと金継ぎを体験しての感想を語り合いました。

仕上がった作品写真

仕上がった作品写真

12月のカルトピでは、ライフデザインセンターの講座終了後に立ち上がったクラブ・サークルに中から、4つの団体をご紹介します。お楽しみに!

このページに関するお問い合わせ

いきいき楽習課
電話:058-383-1210
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