家の内外の安全対策

ページ番号1001231  更新日 令和3年2月12日

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 自分でできる最も手軽で有効な地震対策は、家具の転倒・落下を防ぐ対策と、家の周囲のブロック塀などの安全対策です。地震が発生する前に、家の内外を点検し、次のような対策を進めてください。

家の中の安全対策

家の中に安全な空間を

 部屋がいくつもある場合は、家具を一部屋に集めておきましょう。無理な場合は、少しでも安全なスペースができるよう配置換えをしましょう。また、就寝中に地震に襲われると危険な寝室や逃げ遅れる可能性の高い子ども・高齢者のいる部屋には家具を置かないようにしましょう。

ガラスのケガ防止

 特に夜間の停電時を考えて、スリッパ・懐中電灯を手近に用意しておきましょう。ガラスには飛散防止フィルムを張ってください。

消火の備え

 ふろの残り湯は、すぐに捨てないでとっておきましょう。バケツも最低2個は用意をしておいてください。断水時のトイレ水洗にも利用できます。

家具の転倒、落下を防ぐ

 阪神・淡路大震災では家具類の転倒により多くのけが人が出ています。ケガをしたり、逃げ遅れたりすることで地震の際最も恐ろしい火の始末ができなくなることもあります。ホームセンターなどにいろいろな道具が用意されていますので、各家にあったもので対策をお願いします。 

耐震器具を利用

転倒防止金具
  • 壁・柱・鴨居と家具を固定するタイプと、床などに固定するタイプがあります。
  • 家具や室内の状況によって選びましょう。
  • 突っ張り棒は、天井の強度が弱い場合効果が薄いので気をつけましょう。
  • L字金具などを使用して固定するときは、しっかりした柱などに取り付けないと効果がありません。柱がない場合は、柱と柱の間に横木をつけ、その横木に固定するようにしましょう。
重ね留め用金具
  •  重ねた上下の家具を固定し、上の家具の落下を防ぎます。
扉・引き出し開放防止金具
  •  扉・引き出しが開かないようにします。さらに、収納物の落下を防止するために、棚板に滑り止めにふきんなどを敷いたり、木やアルミ棒による飛び出し防止器具をつけると安心です。
  • 大型の冷蔵庫、テレビなどには専用の転倒防止器具が用意されていることがあります。販売店やメーカーにご確認ください。
収納に工夫を
  • 重いものは下に、軽いものは上に収納しましょう。
  • 本棚などは、隙間をブックエンドで固定するなど、なるべく空間を作らないようにしましょう。
置き方に工夫を
  • 家具の下部の前方に板などを入れ、壁にもたれ気味に置きましょう。
  • 就寝場所に家具が倒れてこないように配置しましょう。
照明器具の補強を
  • 天井に直接取り付けるタイプの照明が安全です。
  • 吊り下げ式のものは、鎖と金具を使って数カ所留めて補強しておきましょう。
  • 蛍光灯は蛍光管の落下を防ぐため、両端を耐熱テープで止めておきましょう。

通電火災を予防しましょう

大地震が発生すると、電線の断絶などが起こり、一時的に電気の供給が止まる場合があります。その後、電気が復旧する際に発生する火災を、「通電火災」といいます。

通電火災の原因

・倒れた電気器具に通電して発火する

・破損したコンセントや、断線した電気配線に通電して発火する

・ガスが漏れているところに通電して発火する など

通電火災の危険性

 通電火災は、その家の住人が避難所等に避難して無人となった後に発生するケースがほとんどで、初期消火が困難です。そのため延焼のおそれが大きく、被害が拡大してしまいます。阪神・淡路大震災では、原因が判明している火災の6割が通電火災であったと言われています。

避難するときはブレーカーを切ってから

 通電火災を防ぐためには、避難する際に必ずブレーカーを切ることが重要です。

通電火災防止器具の設置

 地震が起きて避難する際には、ブレーカーを切ることが重要ですが、慌てていて忘れてしまったり、家具などの倒壊によってブレーカーに近づけない場合も考えられます。

そのような場合に備えて、地震の揺れを感知して自動的に電気の供給を止める感震ブレーカーなど、通電火災防止器具の設置が有効です。器具にはさまざまなタイプがあり、各ご家庭に合った器具を設置することで、通電火災による被害を減らすことができます。

 地震時の火災による被害を減らすために、ご家庭での災害対策をお願いいたします。
 

家の周囲の安全対策

玄関

 玄関は、脱出口、避難経路として重要です。ふさがれていては逃げ出すことができません。開かなくなった扉をこじ開けるためにバールなどの用意をしておいてください。

通路・非常階段・非常扉

 いざというとき安全に避難できるように、通行の妨げとなる自転車などを置かないようにしましょう。 また、類焼防止のために古新聞や布切れなど、燃えやすいものを置かないよう気をつけましょう。 特に非常階段・非常扉の前は厳禁です。

防災施設・消火施設

 通路など共用部分に置いてある消火器や火災報知機などの消火施設の場所をよく確認しておきましょう。

その他

 「家具転倒防止対策」のページもご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

防災対策課
電話:058-383-1190
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