要配慮者の支援
要配慮者とは
要配慮者とは、高齢者や障がい者、外国人や妊産婦・乳幼児など、災害が発生した時避難に時間がかかり、必要な情報を把握することが難しい方を指します。
過去に発生した災害では、亡くなった方の半数以上が高齢者をはじめとした要配慮者だったという事例があります。また、救助を受けた方々の多くは、近隣住民による声掛けや救助活動をはじめとした「自助」と「共助」によって助けられたという調査もあります。
災害から一人でも多くの方が生き残るためには、要配慮者を支える地域の体制作りが非常に重要になります。地域で一丸となって積極的な支援ができるようにしましょう。
要配慮者のうち、一人で避難することが難しい方を「避難行動要支援者」と呼びます。市ではこのような、特に支援を必要とする避難行動要支援者について「避難行動要支援者名簿」を作成しています。
避難行動要支援者名簿に関する詳しい内容は、下記ページをご覧ください。
避難支援をする際のポイント
高齢者・病人など
- 支援が必要なときは、複数の人間で対応する。
肢体の不自由な人
- いろいろな障がいを持った人がいるので、その人に適した誘導方法を確認する。
- 車椅子の場合、階段は必ず3人以上で支援を。上りは前向き、下りは後ろ向きで移動。
目の不自由な人
- 「お手伝いしましょうか」などと、まず声をかける。
- 誘導するときは、杖を持ったほうの手を取らない。
- ひじのあたりに軽く触れて、半歩くらい前をゆっくりと歩く。
耳が不自由な人
- 話すときは近くで相手にまっすぐ顔を向け、口は大きくはっきり動かして話す。
- 口頭でわからないようであれば、紙とペンで筆談を。
- 筆記具が無い時は手のひらに指先で字を書いて筆談する。
外国人
- お互いに違う文化ということを理解して尊重する。
- 翻訳機能やジェスチャーを使って伝える。
妊産婦・乳幼児
- 重たい荷物などを一緒に持ってあげる。
- 妊娠周期やアレルギー、栄養の偏りなどに注意・配慮する。
日ごろから地域で実践できること
要配慮者の身になって防災環境の点検を
- 避難路は車椅子で通れるか、障害物はないか、耳や目の不自由な人達への避難を伝える方法はあるか、外国人向け掲示や広報手段など、要配慮者に対応した環境づくりに取り組みましょう。
要配慮者の能力アップに協力しよう
- 初期消火や応急手当・避難訓練など、要配慮者も参加できる防災訓練(自主防災訓練)や防災講座(出前講座)などを開催する。
地域での協力・支援体制を具体化する
- 避難行動要支援者名簿を活用して、避難時や被災後の支援方法・体制を事前に決めておく。
- 一人の要配慮者や避難行動要支援者に対し、複数の住民による支援体制を組む。
住民同士の意識啓発を
- 要配慮者や避難行動要支援者に関する知識を共有し、避難支援の重要性を認識してもらう。
- 要配慮者を交えたコミュニケーションの場を持ち、住民の意識啓発を。
このページに関するお問い合わせ
防災対策課
電話:058-383-1190
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