子供歌舞伎
村国座は、年に一度の村国神社祭礼に氏子が奉納する地芝居のために建設された舞台で、村国座のこけら落しは明治15年10月26日、「くにち節句」と呼ばれた旧暦9月9日の村国神社の祭礼にあわせて行なわれました。
祭礼では、「屋形番」「行燈番」「芝居番」の3つの当番があり、各務区の東・中・西の3組が1年交替で担当します。「屋形番」は、主に村国神社祭礼神輿のお囃子を、「行燈番」は文字通り神社の灯篭、祭礼用堤灯の灯りなどを担当します。「芝居番」の組は、かつては役を演じる「若連中(20歳まで)」を中心に地芝居を上演していましたが、大正時代になると25歳まで、戦時中からは「青年団」となり、昭和40年代後半から現在のように子供歌舞伎が奉納されるようになりました。
村国座の祭礼狂言でよく上演された演目は「近江源氏先陣館」「熊谷陣屋」「本朝二十四孝」「実盛物語」「絵本太功記」などですが、明治時代の台帳を見ると、近年の歌舞伎では見られない仇討狂言の通しが上演されていました。
現在では、毎年10月の第2土曜日と日曜日に村国神社の祭礼が行われ、 2日間にわたって地元小学生による子供歌舞伎と新舞踊が上演されます。出演する子どもたちは夏の間に猛練習を積み、公演当日には熱の入った演技を披露します。
令和6年公演について
令和6年は、10月12日(土曜日)・13日(日曜日)の2日間、開催されます。詳しくは、下記をご覧ください。
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