各務原市重要文化財の新規指定について
令和6(2024)年8月20日、各務原市教育委員会8月定例会において、各務原市重要文化財の新たな指定が議決されました。これを受け、同日付けで各務原市重要文化財の指定告示を行いました。
新規指定した文化財
- 彫刻 聖観音菩薩立像 1躯(那加雄飛ケ丘町)
聖観音菩薩立像の概要
- 名 称 聖観音菩薩立像 (しょうかんのんぼさつりゅうぞう)
- 所在地 各務原市那加雄飛ケ丘町129 川崎山薬師寺
- 構造等 カヤ材、一木造り、漆箔、白毫水晶嵌入、像高80.5センチメートル
- 作 者 作者不明
- 年 代 12世紀頃(平安時代後期)
由来
聖観音菩薩立像は、那加雄飛ケ丘町に所在する川崎山薬師寺が所有する像。昭和50年代に静岡県西伊豆町の廃寺から本山薬師寺を経て川崎山薬師寺の所有となりました。この像を令和3年末から令和5年にかけて修復し、後世の補修や改変を取り除いたところ、12世紀頃(平安時代後期)の仏像の特徴を持つものであることが判明しました。もとは静岡県の伊豆地方に伝わった像であり、全体的な彫りや造形そのものには中央作の像とは異なる素朴さも見出せます。平安時代後期まで遡る像は、各務原市内では貴重であるため、各務原市重要文化財に指定しました。

新規指定した「聖観音菩薩立像」の特別公開を実施します!
「聖観音菩薩立像」の文化財指定を記念して、所有者である川崎山薬師寺の協力を得て、中央図書館3階 歴史ギャラリーで特別公開を実施します。また、公開期間の初日には住職と修復に携わった仏師による講演会を開催します。この機会にぜひお越しください。
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