ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種

ページ番号1002634  更新日 令和6年3月14日

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ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症予防接種について

ヒトパピローマウイルス(HPV)は、性的接触のある女性であれば50%以上が生涯で一度は感染するとされている一般的なウイルスです。子宮頸がんを始め、肛門がん、膣がんなどのがんや尖圭コンジローマなど多くの病気の発生に関わっています。特に、近年若い女性の子宮頸がん罹患が増えています。

ヒトパピローマウイルス(HPV)感染症を防ぐ予防接種(以下、HPVワクチン)は小学校6年~高校1年相当の女子を対象に、平成25年4月より定期接種として実施しています。

接種後にワクチンとの因果関係を否定できない持続的な疼痛などの症状が報告されたことから、平成25年6月以降、HPVワクチン接種の積極的勧奨を差し控えてきましたが、国による積極的勧奨を再開する方針を受け、令和4年度より、これまでの定期接種に加え、接種の積極的勧奨の差し控えにより、接種の機会を逃された方に対し、公費による接種(キャッチアップ接種)を開始しています。

令和5年4月より、公費で接種できるワクチンとして、9価HPVワクチン(シルガード🄬9)が追加されました。(HPVにはいくつかの種類(型)があり、9価ワクチンは、このうち9種類のHPVの感染を防ぐワクチンです)

ワクチン接種に当たっては、ご本人、保護者様とも十分な理解、コミュニケーションを図った上で実施してください。

 

対象者

1.定期接種の対象者

(1)小学校6年生~高校1年生相当の女子

(標準的は接種年齢は中学校1年生)

(2)平成9年4月2日~平成19年4月1日生まれで積極的勧奨の差し控えにより定期接種の機会を逃した女子(キャッチアップ接種)

2.お知らせについて

・上記1(1)の対象者で、中学校1年生で接種歴がない方には案内文書および予診票兼接種券を令和5年4月に送付しました。

・上記1(1)の対象者で、中学校2年生~高校1年生相当の方で接種完了していない方には、新しく公費で接種できるワクチン(シルガード🄬9:9価HPVワクチン)などの情報についてのお知らせはがきを令和5年4月に送付しました。すでに予診票をお持ちの方はそのまま使用できます。

・上記1(1)の対象者で小学校6年生および(2)の対象者で、予診票交付(紛失などによる再交付を含む)を希望される方は下記まで母子健康手帳をお持ちの上、お越しください。

 

ワクチンの種類・接種回数および接種スケジュール

定期接種のワクチンはサーバリックス🄬(2価)、ガーダシル🄬(4価)に加え、令和5年4月より、シルガード🄬9(9価)も公費で接種できるようになりました。

接種回数は合計2または3回です。接種するワクチンや年齢によって、接種のタイミングや回数が異なります。下記厚生労働省作成のリーフレットをご参照ください。

<サーバリックス🄬(2価)>合計3回

標準的な接種方法として、1回目を接種してから、1か月の間隔をおいて、2回目接種。3回目は1回目の接種から6か月の間隔をおく
(2回目の接種から行い、標準的な接種方法が取れない場合)
(1)1回目を接種してから、1か月以上の間隔をおいて2回目接種
(2)3回目接種は、1回目を接種してから、5か月以上かつ、2回目の接種から2か月半以上の間隔をおく

※3回目の接種から行う場合は、(1)(2)の間隔をすべて満たすことをご確認の上、可能な限り速やかに接種してください。

<ガーダシル🄬(4価)>合計3回

標準的な接種方法として、1回目を接種してから、2か月の間隔をおいて、2回目接種。3回目は1回目の接種から6か月の間隔をおく
(2回目の接種から行い、標準的な接種方法が取れない場合)
(1)1回目を接種してから、1か月以上の間隔をおいて2回目接種
(2)2回目を接種してから、3か月以上の間隔をおいて3回目接種
※3回目の接種から行う場合は、(1)(2)の間隔をすべて満たすことをご確認の上、可能な限り速やかに接種してください。

<シルガード🄬9(9価)>合計2または3回

(1)1回目の接種を15歳未満(15歳の誕生日前日)までに受ける場合(合計2回)

1回目と2回目の接種は6か月(少なくとも5か月以上)あける。(5か月未満である場合、3回目の接種が必要)

※一般的な接種スケジュールでは合計2回の接種ですが、希望により3回接種も可能です。その場合のスケジュールは下記(2)1回目の接種を15歳になってから受ける場合(合計3回)のスケジュールをご参照ください。

(2)1回目の接種を15歳になってから受ける場合(合計3回)

1回目の接種から2か月後、6か月後に接種(2回目と3回目の接種がそれぞれ1回目の2か月後と6か月後にできない場合、2回目は1回目から1か月以上、3回目は2回目から3か月以上あける)

※HPVワクチン(3種類)いずれも、1年以内に接種を終えることが望ましいとされています。

 

実施医療機関

接種に当たっては有効性とリスクを理解した上で受けてください

対象者のうち、接種を希望する方は、下記に添付したリーフレットを参考にするとともに、ワクチン接種の有効性および安全性などについて十分ご理解の上で接種してください。
HPVワクチンである、サーバリックス🄬(2価)およびガーダシル🄬(4価)は、子宮頸がんをおこしやすい種類(型)であるHPV16型と18型の感染を防ぐことができます。そのことにより、子宮頸がんの原因の50~70%を防ぎます。シルガード🄬9(9価)はHPV16型と18型に加え、ほかの種類(HPV31型、33型、45型、52型、58型)のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の80~90%を防ぎます。公費で受けられるHPVワクチンの接種により、感染予防効果を示す抗体は少なくとも12年維持される可能性があることが、これまでの研究でわかっています。

接種後にみられる比較的軽度の副反応として、発熱、接種部位の痛みや腫れ、注射の痛み・恐怖・興奮などをきっかけにした失神があります。まれに、持続的な痛みを訴える重篤な副反応が報告されています。
有効性とリスクについては下記厚生労働省ホームページ内のリーフレットをご覧ください。
接種を希望される方は、下記までお問い合わせください。

接種後に、気になる症状があるときは

まずは、接種を受けた医師・かかりつけの医師にご相談ください。各都道府県において、「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に生じた症状の診察に係る協力医療機関」選定しています。(岐阜県は岐阜大学医学部附属病院です)協力医療機関の受診については、接種を受けた医師またはかかりつけの医師にご相談ください。

また、各都道府県において、衛生部局と教育部局の1カ所ずつ「ヒトパピローマウイルス感染症の予防接種後に症状が生じた方に相談窓口」を設置しています。
不安や疑問があるとき、困ったことがあるときの相談窓口となります。

予防接種による健康被害救済に関するご相談については、健康管理課までおたずねください。
HPVワクチンを含むワクチン全体の健康被害救済制度については、下記の「予防接種健康被害救済制度」のページをご覧ください。

このページに関するお問い合わせ

健康管理課
電話:058-383-7570
健康管理課 健康管理係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。