自治会のあり方について
提案
今、町内の自治会長をしております。
以前から思っていたところはあり、自治会長をやってみて改めて自治会の活動内容に対して疑問に思う所、不満に思う所が多いので意見を送らせていただきます。
まずは自治会長としての仕事が多すぎます。仕事、ではなくボランティアなので本当に納得いきません。主人は早朝から夜遅くまで働き、私はほぼ育児もワンオペです。もちろん自治会のこともほぼ私がやることになりますが、その私も子どものお弁当作りが早朝から始まり自分も仕事に行き、買い出しして帰りご飯を作り弁当の仕込みをし、夕飯の後片付けが終わると夜9時です。内職もその時間からやっていますし、土日も予定がなければ内職やってます。そんな生活の中で自治会長を順番だからと言われやっていますが、とにかく出席する委員会や自治会長としての活動等が多すぎて、まだ始まって間もないですが疲弊しています。
市役所から頻繁に封書が届き、読んでも何の事か分からないような委員会の内容ですし、不明な点を市役所に聞いても自治会によって違いますので…という返答しか返ってこない。
昨日届いた封書には次の民生委員を選出し推薦してくださいという内容だったのですが、そんなのどうやって選出したらよいのか途方に暮れます。募金のお願いにしても任意ですとなってはいますが、自治会から世帯数で募金しているようなので、もはや任意ではないと思います。個人的には赤い羽根募金は過去横領があったり反日団体にお金が流れていますので募金したくないです。
自治会長なので体育委員にも参加しますが委員会も多すぎますし、いったい自分の貴重な時間をどれだけボランティアで自治会に費やさないといけないのかと正直怒りが沸いてきます。
ほぼ大多数のみなさんが意味もあまり分からず仕方なくやってますし、自治会を退会する方も増えてきて、退会したいという方も多く、私自身も自治会長の任期が終わったら退会を考えています。
時代は変わり、昔は消費税もなく税率や保険料も今より低く、専業主婦も多く、自分に仕事等あるときは子どもを家のおじいちゃんおばあちゃんに見ていてもらえるといった時代ではなくなりました。人にもよりますが共働きで毎日疲れて休みの日は体を休めたいのにボランティアでこんなに駆り出されるなんて苦痛でしかないです。
地域での支え合いや奉仕の精神、素晴らしいと思いますし出来たらいいと思いますが、それにはまず自分と家族が健康で心の余裕がないと出来ないと思います。偽善で成り立ちそこに公金を使うためだけにあるような事業が多い気がしてなりません。
自治会のありかたも変わるべき時が来ているのではないでしょうか。時代は変わっていっているのに内容が見直されず時代錯誤な自治会のあり方に多くの人が疑問を持っているにもかかわらず、流されていっているだけの現状、非常に疑問に思います。
このままではいつか自治会は崩壊していく気がしてなりません。参加する人たちがやりやすいよう、無理なく続けていける自治会にしていかないといけないのではないでしょうか。私も事業内容等の担当がどこなのか理解出来ていない部分もあるかもしれないので内容が市に対してのものではなかったら申し訳ありません。
ただ私のような一市民では変える事は不可能ですので、ぜひ市のほうで動いていただけると有難いです。
(令和7年4月28日受付)
回答
まずは、今年度の自治会長を担っていただき、誠にありがとうございます。大変お忙しい中、地域のためご尽力いただいておりますこと、心より感謝申し上げます。
自治会は、地域住民の助け合いにより、自分たちの地域を住みよいまちにしていくことを目指し、自主的に取り組む団体です。市民生活に最も身近なコミュニティであり、地域の防災、防犯、福祉、環境美化などさまざまな面において、非常に重要な役割を担っています。
地域のつながりの中心的な役割を担う自治会は、市にとりましても、協働してまちづくりを進めていく重要なパートナーであり、市は自治会活動をサポートしながら、自治会への加入促進や、活動の活性化を図っているところです。
しかしながら、少子高齢化、人口減少社会を迎え、地域の住民同士のつながりや支えあいが希薄化する傾向にある中、家族形態の変化、価値観やライフスタイルが多様化していること等により、自治会を取り巻く課題は時代とともに増大してきていると感じております。
市といたしましても、自治会長アンケートや、自治会まちづくりミーティングなどにおいて、自治会の負担軽減を求めるご意見やご提案をいただいており、その取組を進めることは最重要課題であると認識しております。
これまでも、市から自治会長に出席を依頼していた一部行事の削減や、身近な相談役として各地区にエリア担当職員を配置するなど、さまざまな取組を進めてまいりましたが、引き続き更なる負担軽減に向けた取組を進めてまいります。
今年度から実施した事業としては、多くの自治会長の皆様は、自治会長を初めて経験される方が多いことから、年度初めに市からの依頼業務や、市への要望、補助金の申請の仕方、地域防災対策などについて、詳しく紹介・説明する自治会長研修会を実施することといたしました。今年度は、4月21日から25日にかけて、市内5地区で開催し、8割を超える方にご参加いただきました。参加いただいた自治会長の皆様からは、業務の内容が良くわかった、来年以降も継続してほしい、できれば4月早々に開催していただきたいなどといったご意見をいただいております。
また、昨年度、自治会長の皆様から、「市から依頼されている広報紙の配付業務は、地域の見回りの一環となり、よい面もあるが、発行回数が2回は非常に大変であり、月1回の発行にしてほしい」といった要望を多くいただきました。現在、デジタル版広報紙を市ウェブサイトや市公式LINEで配信しておりますが、配布につきましても月1回にすることを目指した調整作業を進めているところです。
その他、会議などの行事案内や、軽微な伝達事項等について、自治会の中で共有できる自治会活動に特化したアプリ「結ネット」を昨年度から自治会長の皆様と一部の自治会に試験導入し、実証実験として取組を進めております。このアプリを使用することで、市への報告や連絡が時や場所を選ばず、スムーズにできることや、自治会内での連絡調整にも活用できることなどから、負担が緩和されたなどといったご意見をいただいております。今後、実証実験の効果検証を行いその結果を踏まえながら、自治会活動の円滑な推進や自治会役員の負担軽減につなげていけるよう進めてまいります。
ご意見をいただきました、市から自治会長の皆様にお願いしている依頼事項につきましては、現在洗い出し作業を進め、自治会長への依頼を廃止または見直しできないかといった調整を進めているところです。
民生委員・児童委員につきましては、自治会と連携した活動が求められていることや、地域の実情に詳しい方が多いことなどから、自治会長の皆様に推薦をお願いしております。
しかしながら、地域における担い手不足や高齢化の問題のほか、新任の自治会長からは、地域の人材について把握しきれていないといったご意見も寄せられていることから、推薦に大変苦慮されている方もお見えになるものと存じます。
そのような場合は、自治会長お一人で悩まれることなく、各地区の自治会連合会や民生委員・児童委員協議会の役員、現職の民生委員などにもご相談いただければと思います。
募金活動につきましては、お願いする際に自治会長を含め自治会員の皆さんに募金や寄附の趣旨にご理解いただいた上で、個人の意思により協力いただくものであり、強制ではないことをお伝えしています。自治会において、募金や寄附を各戸回って集めたり、自治会費の中からまとめて支出したりしていただいていると伺っておりますが、個人の意思により協力いただくものであり、強制ではないことにご配慮いただきたいと考えています。
自治会の存続は、地域社会の維持・発展に不可欠であると考えております。市としましても、自治会活動が活性化され持続可能なものとなるよう、地域社会のニーズの変化に合わせ、引き続き自治会の負担軽減に努めてまいりますので、ご理解ご協力いただきますよう、よろしくお願いいたします。
〇自治会に関すること
(担当課:まちづくり推進課 電話:058-383-1662)
〇民生委員に関すること
(担当課:生活支援課(民生委員事務局) 電話:058-383-1125)