鵜沼古市場遺跡D地区発掘調査を実施しています

ページ番号1009669  更新日 令和6年4月11日

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県道犬山・東町線バイパス建設に伴い、令和2年度より鵜沼南町にて鵜沼古市場遺跡D地区の発掘調査を進めています。

第4次調査(令和5年度)

13区の竪穴住居跡
13区の竪穴住居跡(青いライン)

第4次調査は、D地区の西端と東端にあたる12・13区に着手し、奈良・平安時代の集落跡を調査しました。とくに、13区では6基の竪穴住居跡が密集して見つかり、当時の土器が多く出土しました。
13区では、6基の竪穴住居跡が確認されました。今回の調査でも、カマドの骨組みである川原石が見つかり、付近からは煮炊きに使われた土師器甕(はじきがめ)がまとまって出土しました。こうした発掘調査から、鵜沼地区には古代から多くの人々が生活を営んでいたことが明らかになります。

第3次調査(令和4年度)

カマドの出土状況 住居跡の中から
カマドの出土状況
カマドの復元イメージ図
カマドの復元イメージ図

第3次調査では、昨年の第2次調査の範囲より、さらに東西方向に広げ掘削を行いました。奈良~平安時代の集落跡は広がりを見せ、遺物が多く出土しました。

竪穴住居跡からは、遺物とともにカマドの骨組みである川原石が原形を留めた状態で出土しました。その他には溝や方形土坑、掘立柱建物跡を確認しています。また、円形状の土坑が見つかり、中から大量の土師器皿(かわらけ)と山茶碗が出土しました。現段階では中世の廃棄土坑と想定しています。
 

第2次調査(令和3年度)

第2次調査発掘作業の様子

第2次調査は、令和3年8月から令和4年1月までおこないました。
第1次調査と同様に、多数の竪穴住居跡や溝などが見つかっています。
8月に「掘ってみよう!古代遺跡 親子で発掘体験」、11月に野外セミナー「古代の遺跡を発掘しよう!」、12月には現地説明会を開催しました。

第1次調査(令和2年度)

写真1
鵜沼古市場遺跡D地区上空東側から

令和2年度の第1次調査では、奈良・平安時代にかけての集落跡を確認しました。見つかった主な遺構は、竪穴住居跡と掘立柱建物跡で、古代の人々が暮らしていた集落の様子が明らかになりました。竪穴住居跡からは煮炊きを行うためのカマド、須恵器や土師器の食膳具・貯蔵具が出土し、遺跡から当時の人々が生活した痕跡を垣間見ることができました。

写真2
作業の様子
写真3
検出されたカマド

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