避難行動要支援者(災害時要援護者)の支援
避難行動要支援者(災害時要援護者)とは
避難行動要支援者とは、災害が発生し、または災害が発生する恐れがある場合に自ら避難することが困難であり、円滑で迅速な避難の確保を図るため、特に支援を必要とする人(高齢者、障がい者など)のことです。地域防災活動では、このような人々を支える体制作りが重要な課題のひとつです。地域で一丸となって積極的な支援ができるようにしましょう。
なお、各務原市では現行の「災害時要援護者台帳」を「避難行動要支援者名簿」へ移行をしていく予定です。手続きなどについては順次進めていきます。
(注)「避難行動要支援者」は、平成25年6月の災害対策基本法の改正により、今までの「災害時要援護者」に代わって使用されるようになった言葉です。
避難する際のポイント
高齢者・病人など
- 援助が必要なときは、複数の人間で対応する。
肢体の不自由な人
- いろいろな障がいを持った人がいるので、その人に適した誘導方法を確認する。
- 車椅子の場合、階段は必ず3人以上で援助を。上りは前向き、下りは後ろ向きで移動。
目の不自由な人
- 「お手伝いしましょうか」などと、まず声をかける。
- 誘導するときは、杖を持ったほうの手を取らない。
- ひじのあたりに軽く触れて、半歩くらい前をゆっくりと歩く。
耳が不自由な人
- 話すときは近くで相手にまっすぐ顔を向け、口は大きくはっきり動かして話す。
- 口頭でわからないようであれば、紙とペンで筆談を。
- 筆記具が無い時は手のひらに指先で字を書いて筆談する。
日ごろ地域で実践できること
避難行動要支援者(災害時要援護者)の身になって防災環境の点検を
- 避難路は車椅子で通れるか、障害物はないか、耳や目の不自由な人達への避難を伝える方法はあるか、外国人向け掲示や広報手段など、避難行動要支援者(災害時要援護者)に対応した環境づくりを。
避難行動要支援者(災害時要援護者)の能力アップに協力しよう
- 初期消火や応急手当・避難など、避難行動要支援者(災害時要援護者)も参加できる「防災訓練」や防災学習会などを開催する。
地域での協力・支援体制を具体化する
- 避難行動要支援者名簿(災害時要援護者台帳)に基づき、避難時や被災後の支援方法・体制を具体的に決めておく。
- 一人の避難行動要支援者(災害時要援護者)に対し、複数の住民による支援体制を組む。
住民同士の意識啓発を
- 避難行動要支援者(災害時要援護者)以外の人に、避難行動要支援者(災害時要援護者)支援の重要性を認識してもらう。
- 避難行動要支援者(災害時要援護者)を交えたコミュニケーションの場を持ち、住民の意識啓発を。
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