氷で冷やす!冷蔵庫

ページ番号1005251  更新日 令和3年2月12日

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氷冷蔵庫

氷冷蔵庫の全体と扉を開けた写真

 買ってきた食材や飲料などを冷蔵保存する、私たちの暮らしになくてはならない冷蔵庫。現在は電気を動力としていますが、では、電気がない時代にはどうしていたのでしょうか?

 写真は、明治~戦後まで使用されていた氷冷蔵庫です。現在の冷蔵庫と同様に、複数のスペースに分かれていますが、上段に氷を入れ、その冷気で下段の食材を冷やす仕組みになっています。本体は木製ですが、扉の内側や庫内は保温のためトタン張りとなっています。

 現在のような電気冷蔵庫が一般の家庭に普及するのは、昭和40年代になってから。では、それまで各家庭でこのような氷冷蔵庫を使用していたかというと、決してそうではありません。電気冷蔵庫が普及するまで、家庭ではそもそも食材を「冷蔵」することが一般的ではなく、毎日、その日食べる分だけを購入し、保存が必要なものは風通しのよい場所や、冷暗所に置いておく、という生活スタイルでした。

 写真のような氷冷蔵庫は、旅館や飲食店、精肉店など、主に業務上必要となる店舗などで使用されました。冷蔵庫は、道具の発達や普及が、私たちの生活様式や経済活動に影響を与えることの、よい例だと言えるかもしれません。

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