家族のぞうりは家族で手作り
草鞋作台
これは「草鞋作台(わらじつくりだい)」。その名のとおり、わらじ(草鞋)や、わらぞうり(藁草履)を作るときに使用した台です。
時代劇などで見かける、わらじやわらぞうりですが、その違いは分かりますか?
ビーチサンダルのように、鼻緒(はなお)だけのものがぞうり。鼻緒に加え、かかとや足首を固定するための緒(お)がついたもの(写真右)をわらじといいます。日常用のぞうりと違って、わらじは旅など長距離を歩くときの履物(はきもの)でした。
戦後まで履かれていた、わらぞうりやわらじは、藁(わら)を材料に、各家庭で作られました。写真のような専用の台がどの家庭にもありましたが、ないときは、両足の親指にわらをかけて作りました。
長持ちしない消耗品だったわらぞうりは、親や祖父母が夜中に作ったり、高学年以上の子どもであれば自分で作ったりしたそうです。大変ですが、履き物を大切にする心が育まれたことでしょう。
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