大切なお米をおいしく保存

ページ番号1005261  更新日 令和3年2月12日

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おひつ・いずみ

おひつといずみの写真
おひつ(手前)といずみ(奥)

 私たち、日本人の食卓になくてはならないお米。今では電気炊飯器が発達し、炊飯はもちろん、米の保温までボタン一つで完了します。この炊飯器が一般家庭に普及した昭和40年代まで、米の保存・保温に使われたのが、この「おひつ」と「いずみ」です。

 現代では、朝食時と夕食時など、食事のたびにご飯を炊くことも珍しくありませんが、昔は一日一回、夕食のときだけ米を炊くことが一般的でした。釜で炊いた米は、檜(ひのき)などで作られたおひつに移して保存しました。木材の調湿作用によって、余分な水分を吸収できるなど、米の保存に適した容器となっています。

 一方、冬季など寒い時期、保温のために使われたのがいずみで、米を移したおひつごと藁(わら)でできたいずみに入れておきました。古くなったいずみは、赤ちゃんを寝かせるのにも使ったといいます。

 確かに、現代のクーファン(カゴでできた移動式の赤ちゃん用簡易ベッド)にも似た(?)たたずまいのいずみ。お米も赤ちゃんも、温かく守ってくれそうです。

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