学校企画展事業(中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会)

ページ番号1024607  更新日 令和7年11月28日

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各務原市まちづくり活動助成金 令和7年度交付事業の活動の様子を紹介します。(レポートの内容は、事務局の取材や団体からのヒアリングなどをもとに作成しています。)

まちづくり活動助成金 令和7年度事業

スタート助成1年目

事業概要

小学校の歴史を紹介する学校企画展(パネル展示、講演会)の開催と鵜沼第一小学校の資料館の見学イベントを通じて、市内各地に保管されている歴史的資産の存在周知と興味喚起を行う。

予算

  • 総事業費 176,905円
  • 助成金交付申請額:117,000円
  • 用途:書類保存箱、展示パネル、ポスター印刷費、講演会講演料、掃除道具、消耗品、チラシ印刷費、保険料

資料館見学会を開催(令和7年11月24日)

見学会のようす

11月24日(月曜日・祝日)午前9時30分〜11時、鵜沼第一小学校資料館で資料館見学会が開催されました。中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会のメンバー6人の案内のもと、小学生から高齢者まで25人が資料館を見学しました。

見学会に先立ち、メンバーは23日(日曜日)、展示ケースの中を改めて整理。順路に合わせて江戸・明治時代から明治・大正・昭和と時代の流れで連続して変化がわかるように教科書類を並べ直しました。来場者からは「昔に比べると、随分学習内容がわかりやすくなったんですね。」、「戦時中と戦後で、こんなに内容が変わってしまうんですね。」、「ここに、平成や令和も加わっていくと面白いですね。」といった感想がありました。
鵜沼第一小学校の卒業生だという来場者は、「かつてはここに中学校も建っていたよ。欅の木がシンボルで・・・」などと、他の来場者に話しかけながら昔を思い返していました。小中学生は、昭和初期の修学旅行写真を見ながら「おじいちゃんたちの修学旅行はこんな感じだったのかもね。伊勢?私たちは京都・奈良。」などと、自分たちとの違いを楽しみながら観覧していました。
「戦時中の新聞など、手に入らないはずのものがここに残っていることに価値があると感じる。この資料館について改めて研究され、誕生したときの関係者の思いも引き継がれるとよいと思う。」、「日頃から開放されて、フラっと立ち寄ることができるようになれば、もっとじっくり見られるのに。」、「資料の中身が把握され、テーマに応じて展示が入れ替えされるようになると、また楽しみが増える。」といった地元住民からのコメントもありました。
団代代表者の可児さんは、「こうして多くの人に資料館の存在を認識してもらうことで、今後も資料館を存続させ、未来の子どもたちにバトンをつなげていきたい」と話されていました。

展示のブラッシュアップ作業を実施(令和7年10月30日)

ガラスケース内に設置された展示台

10月30日(木曜日)午後1時30分〜3時、中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会のメンバー7人により、鵜沼第一小学校資料館で展示のブラッシュアップ作業が行われました。

ブラッシュアップ作業では、加工した木材を資料館に持ち込み、メンバーみんなで組み立てた展示台を、ガラスケース内に設置。ガラスケース内を二重底にすることで、必要な資料を展示しながら、展示しない資料を保管する場所を確保しました。この日は、6つのガラスケースのうち、中央北側の3つのケースが二重底になりました。ガラスケースはもともと展示面と天面ガラスが離れており、展示物によって見辛さがありましたが、展示台により展示面が天面に近付いたことで見やすさも確保できました。中央南側3つのケースについても年度内に作業をする予定とのことです。

団体は、随時見学の相談に応じられる意向で、11月9日(火曜日)には、緑苑地区のシニアクラブである「緑会」が資料館を見学予定とのこと。11月24日(月曜日・祝日)には一般向けに開放して見学会を行う予定です。

資料整理協力者を招いて鵜沼第一小学校資料館見学会を開催(令和7年9月23日)

資料館見学会のようす

9月23日(火曜日・祝日)午前10時〜11時30分、鵜沼第一小学校資料館の見学会が行われました。今回は、ボランティアとして資料館の資料整理に協力してくださった方を中心に招いて開催されました。
冒頭に、中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会のメンバー一人一人から挨拶があり、協力いただいたことへの感謝と今後の展望が語られました。また、鵜沼第一小学校の小嶋校長先生も見学に訪れ、「みなさんのご協力によって貴重な資料が多くの方の目に触れ、引き継がれていくことを期待しています。」と話されました。
資料館内の展示では、ボランティアにより採番された冊子類のうち、8月に市役所低層棟で開催された学校展で使用したものを前面に出され、ガイドの皆さんからは見どころが説明されました。ビニル手袋が手渡され、ガイドの案内のもと、実際に冊子を手に取って見ていただく時間も設けられました。資料整理に参加した方は、「せっかくの資料なので、多くの方に見ていただけたら嬉しいですね。これからも手伝うことがあれば声をかけてください。」と話していました。

団体は今後、11月24日(月曜日・祝日)に一般向けの見学会を開催する予定です。それまでに資料を保管箱に保管し、展示テーマに合うもののみを展示するよう予定していましたが、資料館内には整理した資料を保管できる場所がないため、展示ケース内を二重底に加工することで、必要な資料を展示しながら今までの資料を保管しておく場所を確保しようと、購入品目の計画変更を検討中です。

学校企画展を開催(令和7年8月24日)

企画展とトークイベントのようす

8月24日(日曜日)午後1時30分〜3時、市役所市民交流スペースにおいて、「各務原市内小学校の歩みと鵜沼第一小学校資料館収蔵資料の展示」のトークイベントが行われ、中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会のメンバーで現在90歳の足立勘二さんが「私の小学生時代」というタイトルで講演しました。また、後半には現在鵜沼第一小学校長でいらっしゃる小嶋隆弘先生との対談を行いました。司会は中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会のメンバーである鳥居節子さんが務められ、20人が参加しました。
最初に鳥居さんから、この企画展の背景や、鵜沼第一小学校の資料館について説明がありました。

講演会では、足立さんが体験した戦前戦後の教育の変化など、資料のスライド展示とともに語られました。「戦後の変化で先生が怒らなくなって、いたずらする気がなくなってしまった。」「学校がしばらく休みになって、友達に会えないことが辛かった。」という話は、対談の際、小嶋先生から紹介があった「コロナ禍中」の子どもたちの心情と似ていることもうかがえました。
歴史的な事情や学校の方針などについて、さまざまな質疑応答がありましたが、対談するお二人に「将来を担う子どもたちに、どのような教育がなされるとよいと思いますか。」という質問をしたところ、足立さんは「昔は職業選択の自由などはなかったので、子どもの個性を生かした教育がなされればと願います。」と答えられました。また、小嶋先生は「これからの子どもたちは、自分の行動に責任をもって選択していくことが求められるようになってくると思います。私たちはどうしても自分たちの受けてきた教育をベースに考えてしまいがちだけれど、これからの子どもたちは、自分たちが受けてきた教育とはまた違う教育を受けることになると思うので、その時々での取り組みを応援してもらえれば。」と話されました。

最後に、鳥居さんより今後の事業の案内があり、資料館見学会や歴史ウォークなどで現地を見てほしい旨、アナウンスがありました。参加者は、「また案内がほしい」などと話していました。

ボランティアの皆さんと一緒に5回目の資料整理(令和7年7月12日)

作業のようす

7月12日(土曜日)午後1時〜3時、鵜沼第一小学校の資料館において、冊子類の整理作業5回目が行われ、11人のボランティアが参加しました。

この日は13番目のケースから作業をスタート。終了時には、壁面の掲示物である写真など、当初予定していたところまで到達することができました。一部残った資料がありますが、別途団体内で作業日を設けて資料整理を終えられる意向です。

当日の作業終了後には、団体メンバーの町田さんから「こういった機会でないと、冊子の中身を直接閲覧することは難しいと思うので、気になる本をぜひ手に取って見ていってください。」と案内されました。前回の作業時に町田さんが発見したという、「須原屋」や「丸屋」による発刊の出版物は、大河ドラマ「べらぼう」を観ているボランティアの注目を集めました。閲覧をした方からは「歴史を身近に感じます。」、「他の方にも見てもらいたいですね。」などとコメントがありました。8月20日(水曜日)からは、市民交流スペースで「学校企画展」が始まりますが、その一部としても展示されるようです。

また、学校企画展後の9月23日(火曜日・祝日)には、この資料館の見学会を予定されており、団体は案内内容やガイドコースを検討中です。

ボランティアの皆さんと一緒に3回目の資料整理(令和7年6月14日)

6月14日(土曜日)午後1時〜3時、鵜沼第一小学校の資料館において、冊子類の整理作業3回目が行われ、10人のボランティアが参加しました。

この日は5番目のケースから作業をスタート。前回同様に、刷毛で塵を払い、鉛筆で資料番号、文書名、資料提供者、年代、種類形状、出版社等を1シートに5冊分ずつ記入しました。ひとり4シートを目標に進めましたが、作業に慣れたボランティアの方は、より多くの資料のデータ化に貢献しました。

3回目で初めてボランティアに参加した山田さんは、「本当に貴重な資料が多いんですね。現代と比べると、とても面白いです。募集を見た時から気になっていたので、参加出来て良かったです。」と話され、昭和26年発行の教科書を手にして「自分たちの親世代の方にとっては『懐かしい』資料かもしれませんね。」と目を細めました。

6月28日(土曜日)、7月12日(土曜日)の作業で壁面の資料までの整理を目指しますが、資料館には空調がないため、熱中症を懸念する声もありました。団体メンバーの町田さんは、「急に暑くなったら、作業時間の短縮や中止も視野に入れて、安全に行います。」と話されていました。

ボランティアの皆さんと一緒に2回目の資料整理(令和7年5月31日)

冊子の情報を記す参加者たち

5月31日(土曜日)午後1時〜3時、鵜沼第一小学校の資料館において、冊子類の整理作業2回目が行われ、団体メンバー5人に加え、14人のボランティアが参加しました。

前回に引き続き参加したボランティアの皆さんは、経験から作業がスピードアップ。前回よりも35冊多い214冊分のリストを整理しました。
また、参加者からの「ボランティアに参加した証が欲しい」という声に応じて感謝状を用意したり、「暑くなってきたので熱中症にも気を付けて」と休憩時間を設けて水分補給を促したりと、団体による心遣いもみられました。

資料館の東側の1室には、冊子だけで1,010冊、壁面掲示物を含めて1,030程度の資料が存在します。団体メンバーの町田さんは、「このペースでいけば、残り3回で合計1,000近くの資料が整理できると思います。少なくとも6番目のケース内にある資料までは整理を終えたいです。」と意気込みを語りました。

ボランティアの皆さんと一緒に資料整理(令和7年5月17日)

冊子の情報を記す参加者たち

5月17日(土曜日)午後1時〜3時、鵜沼第一小学校の資料館において、冊子類の整理作業が行われました。

中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会の事業メンバー3人による指導のもと、資料館整理ボランティアの募集に応じた12人が作業に参加しました。整理作業では、事前に採番した展示ケース1ケース分124冊と2ケース目の55冊、合計179冊について、刷毛で塵を払い、文書名、年代、種類や形状、出版社や提供者をリストに転記しました。

整理作業に当たっては、初めにメンバーの町田さんが中心となってボランティアへ説明を行い、合間の個別の質問には各メンバーがきめ細やかに対応しました。
整理作業中には、参加者から「こうした資料が出てくるところが、各務原のいいところだよね。」という声がありました。初めて古い資料に触れたというボランティアの藤波さんは、「冊子の持ち主がメモとして使ったと思われる明治時代の広告が挟まっていた。こんな珍しいものが見られるなんて、参加して良かった。」と話しました。

ボランティアのうち、最年少で参加した高校三年生の淺野さんは、「何かボランティアをしてみたいなと思って検索していて募集記事を見つけた。将来は社会の先生になりたい。」と話しました。

資料整理を開始(令和7年4月26日)

資料整理のようす

4月26日(日曜日)午後1時30分〜4時、鵜沼第一小学校の資料館において、中山道鵜沼宿ボランティアガイドの会のメンバー5人による整理作業が行われました。

メンバーは、今後募集する資料館整理ボランティアの参加に先駆け、資料館にある資料の採番を実施。もともと並んでいた通りに戻せるよう、展示ケースごとに採番し、写真を撮って準備するなど工夫されていました。資料館整理ボランティアが参加する5月17日(土曜日)からは、資料のタイトルなどをひとつひとつデータ化していく予定です。

8月に予定の学校企画展では、この資料のうちいくつかを持ち出して展示し、このような貴重な資料の存在を多くの人に知ってもらいたいということです。

また、会は資料館の今後の活用についても考えたいとしていて、他市町の資料館の運用を参考にしながらイメージを膨らませています。今後、外部の方々に資料整理ボランティアとして関わってもらう過程で、資料館を活用していくアイデアや関わり方についても意見や提案をいただけることを期待されています。

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