【360度3D】縄文土器には、物語が秘められている!

ページ番号1005195  更新日 令和4年10月8日

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炉畑遺跡出土品(県重要文化財)

縄文土器の画像

 縄文土器(じょうもんどき)には、さまざまな形や文様があります。ところが、好き勝手に作ることはできませんでした。同じころ、同じ地域では、同じ形や文様の土器が作られたのです。

 大勢の人々が、どうやって同じ土器を作ったのでしょうか?当時は、写真もありません。想像をたくましくすれば、縄文土器に刻まれた一つ一つの文様と組み合わせに意味があって、物語になっていたのではないでしょうか。その物語を覚えていれば、誰もが同じような土器を作ることができそうです。同じ物語の広がりが、地域集団のまとまりという意味を持つと考えられます。

 鵜沼三ツ池町の炉畑遺跡(ろばたいせき)から出土した縄文土器のなかに、咲畑式(さきばたしき)土器と呼ばれるものがあります。この土器は、最初に知多半島の先端に位置する咲畑貝塚(愛知県知多郡南知多町)で発見されたことから、そう呼ばれるようになりました。ところが、その後の発掘調査で、木曽川中流域を含む広範囲で作られた土器であることが分かってきました。

 咲畑式土器は、底が小さく首も細く、口縁部が強く開く器形が特徴です。口縁部に付けられた渦巻文(うずまきもん)は、曲線によって繋がれています。また、首の下に、波状の線が引かれています。分かりやすい特徴の土器ですので、ぜひ、覚えてください。

3Dモデルで見てみよう!

大同大学の協力により、資料の3Dモデルを作成・公開しています。
実際に手に取って資料を見るように、近づけたり、裏側をのぞいてみたりと、自由に資料を観察してみてください。
(協力:大同大学情報学部情報デザイン学科・横山研究室)

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