高温ガス化溶融炉(ようゆうろ)のしくみ
(1)ごみピット
ごみ収集車が集めてきたごみはピットに投入します。
可燃性粗大ごみは、二軸破砕機で細かく切断されピットに送られます。
(2)ごみクレーン
ピットにためられたごみは、クレーンにより焼却炉の入り口となる、ごみ投入口へ投入されます。
(3)溶融炉(ようゆうろ)
溶融炉(注)に投入されたごみは、燃料のコークス(注)により850度以上に熱せられ燃えるものはガス化し、二次燃焼室へ送られます。
燃えないものは灰になって、溶融炉(注)下部へ落ちていきます。
(4)溶融炉下部
灰は溶融炉下部で1,600度から2,000度の高温で溶かされ、溶岩のようになって水槽に落ちていスラグとメタルになります。
(5)溶融スラグ・溶融メタル

スラグ(注)は、土木資材として、メタル(注)は、精錬所(注)に送られて金属に生まれ変わります。

(6)二次燃焼室
溶融炉(注)で熱分解された可燃物は、二次燃焼室で850度以上に維持され完全に燃焼されます。
(7)ボイラー
ガスは、ボイラーでおよそ230度から250度程度に冷却されます。
ごみを燃やした余熱を利用してボイラーで高温蒸気を発生させます。
(8)減温塔(げんおんとう)
減温塔で水が吹き込まれ、ガスは、およそ150度から180度に冷やされます。
ガスの温度を急激に落とすのはダイオキシン(注)類の再合成を防ぐためです。
(9)ろ過式集じん装置・排ガス処理装置
ガスは、排ガス処理設備に送られ消石灰と活性炭を吹き込み、塩化水素、硫黄酸化物、ダイオキシン(注)類などの有害物質を取り除きます。
(10)飛灰(ひばい)
『ばいじん』のことです。
ろ過式集じん装置(注)で取り除かれた飛灰(注)は、精錬工場に送られリサイクルされます。
(11)煙突
きれいになった排ガスは、国の基準をはるかに下回ったクリーンな排ガスとして煙突から排出されます。
(12)蒸気タービン発電機
ごみを燃やした時の熱エネルギーは、ボイラーで回収され蒸気を発生させます。
この蒸気でタービン(羽車)を回して発電機で発電しています。
1時間あたり最大2,400キロワットで、一般家庭約4,500軒分の消費電力になります。
(13)中央制御室
すべての設備の制御を集中管理していて、24時間休みなく運転する当施設の心臓部です。
用語について
(注)のついた用語の説明の詳細は下記の用語集のページをご覧ください。
PDFファイルをご覧いただくには、「Adobe(R) Reader(R)」が必要です。お持ちでない方はアドビシステムズ社のサイト(新しいウィンドウ)からダウンロード(無料)してください。
このページに関するお問い合わせ
北清掃センター
各務原市須衛2500番地1
電話:058-384-3616
北清掃センターへのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。