高温ガス化溶融炉(ようゆうろ)のしくみ

ページ番号1001516  更新日 令和3年2月12日

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高温ガス化溶融炉(ようゆうろ)のしくみの図

(1)ごみピット

ごみピットの写真

 ごみ収集車が集めてきたごみはピットに投入します。
 可燃性粗大ごみは、二軸破砕機で細かく切断されピットに送られます。


ごみピットの写真

(2)ごみクレーン

ごみクレーンの写真

 ピットにためられたごみは、クレーンにより焼却炉の入り口となる、ごみ投入口へ投入されます。

(3)溶融炉(ようゆうろ)

溶融炉(ようゆうろ)の写真

 溶融炉(注)に投入されたごみは、燃料のコークス(注)により850度以上に熱せられ燃えるものはガス化し、二次燃焼室へ送られます。
 燃えないものは灰になって、溶融炉(注)下部へ落ちていきます。

(4)溶融炉下部

 灰は溶融炉下部で1,600度から2,000度の高温で溶かされ、溶岩のようになって水槽に落ちていスラグとメタルになります。

(5)溶融スラグ・溶融メタル

溶融スラグの写真
溶融スラグ

 スラグ(注)は、土木資材として、メタル(注)は、精錬所(注)に送られて金属に生まれ変わります。


溶融メタルの写真
溶融メタル

(6)二次燃焼室

 溶融炉(注)で熱分解された可燃物は、二次燃焼室で850度以上に維持され完全に燃焼されます。

(7)ボイラー

 ガスは、ボイラーでおよそ230度から250度程度に冷却されます。
 ごみを燃やした余熱を利用してボイラーで高温蒸気を発生させます。

(8)減温塔(げんおんとう)

 減温塔で水が吹き込まれ、ガスは、およそ150度から180度に冷やされます。
 ガスの温度を急激に落とすのはダイオキシン(注)類の再合成を防ぐためです。

(9)ろ過式集じん装置・排ガス処理装置

ろ過式集じん装置・排ガス処理装置の写真

 ガスは、排ガス処理設備に送られ消石灰と活性炭を吹き込み、塩化水素、硫黄酸化物、ダイオキシン(注)類などの有害物質を取り除きます。

(10)飛灰(ひばい)

 『ばいじん』のことです。

 ろ過式集じん装置(注)で取り除かれた飛灰(注)は、精錬工場に送られリサイクルされます。

(11)煙突

煙突の写真

 きれいになった排ガスは、国の基準をはるかに下回ったクリーンな排ガスとして煙突から排出されます。

(12)蒸気タービン発電機

蒸気タービン発電機の写真

 ごみを燃やした時の熱エネルギーは、ボイラーで回収され蒸気を発生させます。
 この蒸気でタービン(羽車)を回して発電機で発電しています。
 1時間あたり最大2,400キロワットで、一般家庭約4,500軒分の消費電力になります。

(13)中央制御室


中央制御室の写真

 すべての設備の制御を集中管理していて、24時間休みなく運転する当施設の心臓部です。

用語について

(注)のついた用語の説明の詳細は下記の用語集のページをご覧ください。

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