身体障害、個別配慮が必要な子の就園状況について

ページ番号1020250  更新日 令和6年2月14日

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提案

 身体の一部に障害がある子を育てています。 1歳児期から母子で児童発達支援施設に通い、年少になる前の発達状況等を鑑みて園で集団生活を送ることが望ましいという医師や支援関係者からの助言、本人の社会性を考えて年少就園を希望しました。 当時の家庭状況により保育園入園に必要な就労時間の確保が難しく1号で入れる私立幼稚園を探しましたが、市内では身体障害を持つ子どもが通える園が見つからず、ある園では検討してくれるものの人員面や環境面で就園不可となりました。 公立園に入るために就労環境を整えても、園側の調整で1年以上も待たなければならないなどの制限も多く、市外の園に通うお子さんもいます。 また身体障害児を受け入れている園の情報は少なく自分で情報を集め交渉に至るまで多大な時間と労力がかかります。公表データによると各務原では未就学児の約半数が幼稚園に通い子どもの就園先として重要な位置付けだと認識していますが一部ハンディキャップのある子だけが、こども社会への参加を制限されてしまう状況は「障害者差別解消法」や「合理的配慮の義務化(令和6年度~)」の点から行政主体で取り組んで欲しい問題と考えています。
 また、過去の障がい児就園事例を調査したところ市役所窓口で就園相談を行った母親に対して「本当に就労が必要か」「お母さんが後悔する」等の発言があったことを知りました。
 親は市を頼り子どもの個人情報や家庭事情をお伝えしています。 就園に向けた調整を行う事が職員の役割であり、個人の事情に踏み込む発言をし就園させない説得を行うことは不適切な対応ではないでしょうか。
以上を踏まえ、下記の点改善を求めます。
・障がい児、配慮が必要な子の就園についてガイドラインの制定と作成
・公私含むすべての園で合理的配慮の提供の推進と整備
・就園前の子どもに対して各機関(行政、保育園、幼稚園、児童発達支援施設)の連携の強化
保育現場が人手不足であること、その中で努力されている方々がいらっしゃることは重々承知しております。 障害の有無関係なく一人ひとりの成長に合わせた学びの環境が選ぶことができ 各務原市で育つ子どもが誰一人排除されることが無いように願っています。
(令和5年12月12日受付)

回答

 このたびは、ご提案をいただきありがとうございます。
 保育所等は、お子さんを安全に保育できる環境でお預かりすることを重視しています。特に、児童発達支援施設等に通園している障がいをお持ちのお子さんや、支援を要するお子さんが入所を希望される際には、合理的な配慮を必要とする場合があるため、施設の環境や保育士の配置に細心の注意を払っています。
 児童発達支援施設等に通うお子さんが就園される場合には、安全な保育環境を構築するため、本市の保育士等や保護者、児童発達支援施設の職員、時には医師の同席のもと、複数回打ち合わせを行います。また、あらかじめ就園目的の個別交流を行うことで、「安全に保育するために、どのようなことに配慮しなければならないか。そのための人員を確保することができるか。」を確認し、お子さんの環境の変化に伴う身体的・精神的な負担をできる限り小さくできるよう、児童発達支援施設の職員とも連携を取りながら、入所にむけた調整を進めていきます。
 このように、本市では、一人ひとりのお子さんの状況に応じて、お子さんに最も適した施設をご案内しており、就園に向けた環境を整えるため、加配保育士の確保等にお時間をいただくことがあります。また、保育所等の集団の中でお子さんが困り感や大きな負担を抱えてしまうことがないよう、発達状況に合わせ、「今のお子さんにとって保育が必要なのか、療育が必要なのか」など、保護者をはじめ関係者が連携し、一緒に考えていく姿勢で取り組んでおります。
 以上のことを踏まえ、ご提案いただきました3点について、以下の通り回答いたします。

提案(1)障がい児、配慮が必要な子の就園についてガイドラインの作成について
 これまで、児童発達支援施設に通っているお子さんが保育所等への入園を希望される場合には、あらかじめ各施設等から子育て応援課へ相談してもらうよう周知してきましたが、十分に伝達できていない状況がありました。今後は、入所に関するリーフレットを作成し、施設等から対象の方へ案内していただき、その周知を図ります。
提案(2)公私含むすべての園で合理的配慮の提供の推進と整備
 入所に向けた合理的配慮については、保育士の加配等、前述させていただいたとおりです。また、入所後におきましても、保育士を加配し、安全な保育環境が提供できるように努めてまいります。
提案(3)就園前の子どもに対して各機関(行政・保育園・幼稚園・児童発達支援施設)の連携の強化
 保育所や認定こども園については、市が窓口となり、児童発達支援施設等と連携の上、入所調整を行っておりますが、私立幼稚園については、保護者が直接、幼稚園への申し込みを行います。入所手続きの宛先や申し込みを受けて入所を判断する主体が異なるため、全く同一の基準や手続きの流れで進めることは難しいのが現状です。しかしながら、安全な環境で受け入れを行い、お子さんの成長を支援していく点では共通しておりますので、可能な限り情報を共有し、関係機関との連携を図ってまいります。
 引き続き、市や保育所等は、お子さんにとっての最善の利益を考え、安全な保育環境の整備に努めてまいりますので、ご理解いただきますようお願いいたします。

(担当課:子育て応援課 電話:058-383-7263)

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まちづくり推進課 生活相談係
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