よく見ると不思議な鵜沼宿本陣絵図の魅力

ページ番号1005233  更新日 令和3年2月12日

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鵜沼宿本陣絵図(桜井家文書)

鵜沼宿本陣絵図の画像


 中山道鵜沼宿(なかせんどううぬまじゅく)の本陣(ほんじん)の絵図です。本陣は、江戸時代の宿場町で大名(だいみょう)・公家(くげ)・幕府(ばくふ)の役人などの休憩・宿泊のための施設です。鵜沼宿では、桜井家が務めていました。本陣の建物は現在残されていませんが、江戸時代後期に描かれた桜井家に伝わるこの絵図で、様子がわかります。

 さすが本陣らしく、立派な格式ある建物であることが分かります。しかし、図面としてよく見ると、門は斜め前から見ているように、玄関は真正面から見ているように、屋根瓦は上から見ているように見えます。

 さらに、軒下の部分に赤い書き込みが見えます。これは本来見えない裏の部分を赤く書いたものです。これらのことから、この絵図は本陣を新築、または修復する際に作成された設計図であると考えられます。

 真正面から、上から、斜めから、さまざまな角度で描かれた不思議な図面ですが、瓦の枚数や門の形など、知りたい事柄を一枚の図面で見ることができる、興味深い図面です。

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