中期的水質改善対策
中期的水質改善対策について
中期的水質改善対策では、全国的な水道水質に対する意識の高まりから、今後の水質基準の動向としてPFOSおよびPFOAの水質基準への格上げやPFNAなどの追加に備え、令和8年度中の運用開始を目標に、三井水源地において新たな浄水処理施設を整備します。
令和6年12月には、各務原市水質改善対策委員会からの答申を受け、三井水源地に「イオン交換樹脂を用いたPFAS除去設備」を新設することに決定しました。
整備内容
三井水源地にPFAS除去を目的とした浄水処理設備を整備
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整備場所:三井第二水源地(三井東町4丁目68番地)
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使用ろ材:イオン交換樹脂(粒状活性炭も代替可能)
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設備構造:円形圧力式タンク
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浄水処理:曝気槽(現:活性炭による応急対策実施)の流入前

これまでの経緯
令和5年10月 PFAS対策に向け組織体制を強化
水道水におけるPFAS対策を強力に推進するため、水道部に水質改善対策室を設置。水道施設課が応急対策(第一期工事)の維持・管理を継続し、新たに設置した水質改善対策室は、今後の対策に専念するよう組織体制を強化。
令和5年12月 三井水源地で有効なPFAS処理技術の知見収集を開始
PFAS処理に関する国内事例が少ない状況の中、PFAS処理技術の開発に取り組む民間企業と協力して、三井水源地の原水を用いた性能試験を行い、有効なPFAS処理技術の知見収集を開始。

令和6年2月 市独自で新たなPFAS処理施設整備を検討
三井水源地に設ける新たな浄水処理施設の基本設計に着手。国内で初めてとなるPFASを対象とした浄水処理施設の整備に向けて、設計にあたっては、従来の設計指針などを参考にしつつ、PFAS処理技術の性能試験の結果も活用して、三井水源地の水質に適した仕様の検討を開始。
令和6年6月 各務原市水質改善対策委員会を設置
幅広く専門家から意見を聴取するため、各務原市水質改善対策委員会を設置。令和6年度は、三井水源地における新たなPFAS処理施設の整備方針や長期的水質改善対策などについて、6月、10月、12月に3回の会議を開催。

令和6年12月 各務原市水質改善対策委員会からの答申・方針決定
三井水源地におけるPFAS処理技術に関する性能試験の結果などを踏まえ、各務原市水質改善対策委員会から「イオン交換樹脂を用いた円形圧力タンク式のPFAS除去設備の整備」の答申をいただき、新たな浄水処理施設整備の方向性が決定。
令和7年2月(2日~5日) PFAS対策先進地視察(米国カリフォルニア州)
委員会提案に基づくPFAS処理施設の先進事例把握のため、イオン交換樹脂を用いたPFAS専用の浄水処理施設を有する、Yorba Linda Water DistrictおよびZone7 Water Agencyの2カ所を訪問。それぞれ異なるイオン交換樹脂を用いた施設を視察し、稼働状況や課題を聴取。また、施設整備やろ材選定のノウハウを収集。


令和7年2月 整備に向けた詳細設計に着手
三井水源地に新たな浄水処理設備を導入することに伴い、水道事業認可の変更申請図書の作成および新たな浄水処理施設の詳細設計に着手。
今後のスケジュール
すでに着手している水道事業認可の変更申請図書の作成および新たな浄水処理設備の詳細設計において、委員会からの答申を踏まえ、設備やろ材の仕様を精査しつつ、工事発注に向けた準備を進めています。
令和7年度は、水道事業の認可変更および詳細設計の完了後、すみやかに工事の発注を予定しています。

このページに関するお問い合わせ
水質改善対策室
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