親子で遊ぶように学ぶ「食の多様な選択」(一般社団法人floric design/令和8年度事業)
各務原市まちづくり活動助成金 令和8年度交付事業の活動の様子を紹介します。(レポートの内容は、事務局の取材や団体からのヒアリングなどをもとに作成しています。)
まちづくり活動助成金 令和8年度事業
スタート助成1年目
事業概要
社会には飲み込む力が低下して、人と同じ食事を食べることができない人たちがいる。そんな嚥下機能障害に焦点を当て、嚥下食やとろみについて体験することで、「食の多様な選択」について親子で考える事業。
予算
- 総事業費 110,815円
- 助成金交付申請額:73,000円
- 用途:管理栄養士謝礼、言語聴覚士謝礼、アルミ番重、とろみ測定板、シリンジ、リーフレットデザイン委託料、リーフレット印刷費、試食用容器、試食用スプーン、ゲル化剤、とろみ剤、かんてんクック、送料
ゴックンから考えるみんなの食卓~嚥下ってなんだろう?~(10月11日)

10月11日(日曜日)午前10時から午後3時、学びの森で開催された「あそぼっけ・まなぼっけ」の出展者エリアで、一般社団法人frolic designによる嚥下食体験ワークショップ「ゴックンから考えるみんなの食卓~嚥下ってなんだろう?~」が開催されました。
当日、午前・午後の2回、時間を決めての開催を予定していましたが、来場者のペースがそれぞれであったため、希望があり次第開催する形に急遽変更し、午前中は4回のワークショップに計12人が参加しました。午前午後と合わせて、小学生から70代までのおよそ30人が参加したということです。
ワークショップは、言語聴覚士の清原さんと管理栄養士の田中さんにより行われました。
最初に「食べる時には、何を使っていると思う?」という呼びかけがあり、参加者からは「顎!」、「歯!」、「唾液」などの反応がありました。清原さんと田中さんから「顎、歯、舌、唾液、のほかにも、咽頭やほっぺの筋肉も使います。麻痺などで筋肉がしっかり使えないと、食べられないんですよ」と説明を受けると、参加者たちは実際におせんべいを口に含み、モグモグと口を動かしながら確認していました。
2種類のゼリーの硬さや飲み込みやすさも比較しました。参加した小学生は、それぞれのゼリーをスプーンで切ったり味わったりしながら「1つは、シャリシャリしている。もうひとつは、味は同じだけど、プルプルしている。」と感想を伝えました。「シールを貼った容器に入っているのが寒天、もうひとつはゼラチンです。寒天はバラバラになって、ゼラチンと比べると飲み込みにくいのがわかりますか?」と解説を聞いたあとには、改めて食べ比べ、「ゼリーが全部飲み込みやすいわけじゃないんだね」と確認していました。
後半には、パネルシアターのような方法で、食材や調理法別に飲み込みやすさが異なることを確認しました。ハンバーグとそぼろの比較では、「そぼろの方が飲み込みやすいと思う」と答える人が多くありましたが、実際には、そぼろはパラパラしているため飲み込みにくく、硬さを調整できてまとまりがあるハンバーグの方が飲み込みやすいそうです。「パラパラしているものやとろみのないものは、実は誤嚥につながりやすいんですよ。意外に思われるかもしれませんが、普通の水で誤嚥する場合も多いです」という説明には驚きの声が上がりました。
参加者たちは、お互いの飲み込む音を聴診器で聞き、パネルに示された図を確認しながら、「誤嚥」の説明を聞きました。清原さんから「人間の身体の中には色んな音がするので、慎重に聞いてもらうとよいです。『ゴロゴロ』という音がするときや、食後に毎回鼻水が出る時には、飲み込む力が低下している可能性があるので、気を付けた方がいいかもしれません」と聞いた参加者は「防ぐ方法はあるの?」と質問していました。清原さんは「嚥下に使う筋肉を保つために『あいうべ体操』がおすすめですよ」など、個別の相談にも応じていました。
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