100メートル越え!各務原に巨大「古墳」出現
弥生時代(やよいじだい)が終わりを迎えた約1750年前。日本各地に、土を盛って作った大きなお墓が出現しました。「古墳(こふん)」です。鍵穴のような形をした前方後円墳(ぜんぽうこうえんふん)や、円形の円墳(えんぷん)など、さまざまな形、規模の古墳が、地域の支配者や有力者のために作られました。
各務原にも、古墳時代に600以上もの古墳が作られました。4~5世紀の古墳時代の前半には、山を利用して作られた82メートルの柄山古墳(からやまこふん、那加柄山町)や、市内最大、120メートルの大きさを誇る坊の塚古墳(ぼうのつかこふん、鵜沼羽場町)などの巨大な前方後円墳が出現。大きな古墳で自分の力をアピールするため、台地のふちなど目立つ場所に作られました。
6~7世紀に入り、古墳時代の後半になると、坊の塚古墳のような巨大な前方後円墳は姿を消し、10メートルほどの小さな円墳が、山のふもとに数多く作られるようになります。鵜沼大伊木町の陵南小学校にある大牧一号古墳(おおまきいちごうこふん)からは、鉄製の小刀や鎧(よろい)、馬に乗るための馬具(ばぐ)などが、石で作られた棺(ひつぎ)とともに見つかっています。
Let’s GO! 行ってみよう
市内で最も古い時期の古墳のひとつである「一輪山古墳(いちりんやまこふん)」からは、古代の青銅製(せいどうせい)の鏡が出土しています。「三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)」と呼ばれるこの鏡は、邪馬台国(やまたいこく)の女王・卑弥呼(ひみこ)に中国からおくられたものだとする説があります。鵜沼羽場町にあったという一輪山古墳は、すでに壊され残っていませんが、三角縁神獣鏡は、中央図書館3階の歴史ギャラリーで複製品を見ることができます。
(所在地 中央図書館3階)
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