隣接市でのクマ出没に伴う、各務原市での先手の対策について
提案
市長や市職員のみなさん、いつも住みよいまちづくりのためにありがとうございます。
私は各務原市を毎朝散歩している住民のひとりです。
現在、お隣の岐阜市や関市でのクマ出没情報が相次いでおり、私自身、毎日の朝散歩や屋外活動に若干恐怖を感じています。東京でも出没が報道されるなど、もはや人ごとではない状況です。
各務原市内での目撃情報は今のところ無いと思いますが、被害が出てからでは遅いため、ぜひ「先手先手」の予防対策をお願いしたくメールしました。
1. ドローンなど最新技術を活用した追い払い体制の準備
隣の関市では山下市長がSNS(インスタグラム)で今月初めに発信されていましたが、ドローンを活用してクマを追い払うといった取り組みをしていると聞きました。
ちょうど昨日NHKなどの報道で、東京ビッグサイトにて自治体向けの地域防災の展示会が開催され、最新の「クマ対策コーナー」が注目を集めているのを目にしました。
そこでも光や音、AIなどを使った効果的な対策システムが紹介されておりました。各務原市でも有事の際、速やかにドローンなどを用いてクマを追い払ったり、人里に下りて来ないように監視ができるような体制を今から備えていただければ…と思います。
2. ものづくりの街の強みを生かした対策
各務原市では航空機や自動車産業をはじめとする「製造業」が盛んな街です。
市内の技術力ある企業などと連携し、各務原市ならではの装置(光や音で野生動物を人里に近づけないシステム)の開発や実証実験など、各務原市だからこそできる野生動物対策を今のうちから進めることはできないでしょうか。
長文を読んでいただき、ありがとうございました。
市民がこれからも安心・安全に暮らせるよう、ぜひ前向きなご検討をお願いします。
(令和8年5月14日受付)
回答
このたびは、クマへの対応に関し、ご提案をいただきありがとうございます。
また、日頃から地域の安全にご配慮いただいておりますことに、深く御礼申し上げます。
はじめに、本市のクマ対策の取組について回答させていただきます。
現在、市内においてクマの目撃情報は確認されておりませんが、岐阜市や関市など近隣地域で相次いで目撃されている状況を踏まえ、本市といたしましても、被害が発生してからの対応ではなく、人命の安全確保を最優先に、先手の備えを進めております。
具体的な取組としましては、関係機関(警察・猟友会・県)と連携し、出没情報の即時共有体制を確保するとともに、通報から現場確認・周辺警戒・追い払い・住民への注意喚起に至るまでの初動フローを明確化しています。加えて、防災行政無線やメール配信サービス(すぐメール)、市公式SNS等を活用し、市民の皆様に対して注意喚起・情報発信を迅速に行う体制を整えております。
さらに、クマ対策用資機材(クマ撃退スプレー、防護盾、立入禁止テープ等)の整備を進めながら、先日6/1には、緊急的に銃猟を行って頂く猟友会6名の方に委嘱をお願いしたところであり、今後、関係機関が連携した訓練も実施する予定です。
併せて、緊急対応マニュアルの整備を進め、現場での追い払い、必要に応じた捕獲等について、鳥獣保護管理法等に基づき、安全かつ適切に実施できるよう備えております。
次に、ご提案に対する、本市の取組や考えについて回答させていただきます。
1. ドローンなど最新技術を活用した追い払い体制の準備について
岐阜県では、ドローンを活用して犬の鳴き声や煙火等による追い払いを実施している事例があるほか、全国各地でも、光や音で近づけないシステム、AI監視カメラやロボットを活用した追い払い装置、サーモグラフィー搭載ドローンなど、さまざまな研究・開発が進められています。一方、実際の導入にあたっては、開発費用や試験運用の体制、使用頻度効果の検証、そして何より安全に運用できることが重要となります。今回ご提案のドローンなどの最新技術の活用につきましては、これらの点を丁寧に検討し、実証・導入の可能性を見極めてまいります。
2. ものづくりの街の強みを生かした対策について
本市では、災害時の支援活動に関し、市内のドローン民間事業者と連携協定を締結しております。この枠組みを踏まえ、クマ出没時の捜索・監視等についても、関係事業者と連携してどこまで実施することができるか模索しているところです。
現時点で市内企業のクマ対策に特化した製品の開発情報は把握できておりませんが、需要の高まりに応じて、ものづくりに強い市内企業の技術や強みをクマ対策に適用できないか、産学官が連携して小規模実証の機会を用意できないかといったことを検討してまいりたいと考えております。
また、市内ではありませんが、岐阜大学ではAIを用いたクマ撃退スプレーの自動噴霧装置の研究・開発が報告されており、今後の実用化に向けた進展が期待されています。
現時点では、すべての手法が直ちに実装可能とは限りませんが、他自治体の事例や最新の知見を参考にしながら、状況に応じて市内企業との連携も視野に入れ、実効性と安全性を兼ね備えた方策として調査・検討を進めてまいります。
本市といたしましては、まずは冒頭の一連の対応により着実にクマ対策に取り組むとともに、併せてご提案にもありました、ものづくり企業等関係機関との連携も模索しながら、市民の皆様の安全・安心な暮らしの確保に努めてまいりますので、ご理解のほどよろしくお願いいたします。
(担当課:農政課 電話:058-383-1130)
