PFASの対策および補償について

ページ番号1019628  更新日 令和5年11月17日

印刷大きな文字で印刷

提案

 PFASの問題について、各世帯に対する対策および経済的保障を直ちに行ってください。
 浄水場における対策は当然であり、各世帯がミネラルウォーターや浄水器を購入する必要に迫られた原因が何かを考慮すれば職務怠慢な各務原市が責任を取るべきと言えます。
 各世帯に対する保障について、複数の市議会議員に話をしたところ全員「予算はある」と明言しました。予算があるなら直ちに実行すべきであり、各世帯への対策および保障を行わないのであれば予算以外にどのような理由があるのか具体的に説明してください。
 なお、現時点で人体への影響が確認できていないから何もしないというのは、あまりに無策無能な考えであり、過去の公害問題から何も学んでいないと言わざるを得ません。さまざまな研究機関などが健康リスクを指摘し、次世代に影響を及ぼすとも言われる中、今大丈夫だから将来も大丈夫などと根拠のない理由はやめていただきたい。各務原市が責任を持って将来にわたり健康を保障するのであれば、科学的根拠を交えて説明してください。現時点においてPFASの健康リスクがないと言い切るのであれば、血液検査を行い市民に対して健康リスクの現状を説明すべきです。血液検査も行わず、現時点で人体への影響に問題ないというならば、その根拠も示すべきです。
 学校などに浄水器を設置したのは大人よりも影響の出やすい子ども達が利用するから設置したのではないですか?我が家にも未就学児が二人います。学校などには浄水器設置を行い、各世帯に何もしないことの市の対応について、整合性が取れていません。合理的な説明を求めます。
 また、PFASが目標値を上回っている水道水と目標値を下回っている水道水が同じ水道料金であることも理解できません。PFASが目標値を上回る水と下回る水を市場で販売した場合、社会通念上同じ値段で売れると考えているのか回答してください。
(令和5年10月20日受付)

回答

 このたびは、三井水源地の地下水から暫定目標値を超えて有機フッ素化合物(PFOSおよびPFOA)が検出されたことについて、市民の皆様に多大な不安やご心配をおかけすることとなり、大変申し訳ございませんでした。
 ご提案いただきました、ミネラルウォーターや浄水器購入に伴う補助、人体への影響、水道料金について回答いたします。
 本市の水道水につきましては、水道水として遵守しなければならない水質基準(全51項目)はすべて基準値を満たしております。今回の有機フッ素化合物に関しましては令和2年4月に水質管理目標設定項目に位置付けられ、暫定目標値が定められています。水質管理目標設定項目は、水道法による検査の義務付けはないものの、厚生労働省からの通知により、検査をした場合の結果については、関連情報と併せて公表し、関係者の注意喚起等に努めることとなっております。
 また、厚生労働省が定める暫定目標値は、水道水1リットル当たり50ナノグラム以下であり、これは体重50キログラムの人が一生涯にわたって毎日2リットル飲用しても健康に悪影響を生じないと考えられる水準として設定されたものです。
 PFOSおよびPFOAは難分解性等の性質から、規制物質になっておりますが、毒性については、現在も議論が継続している状態と認識しております。また、血液検査につきましては、現時点での知見では、どの程度の血中濃度でどのような健康被害が生じるかについては明らかになっておらず、PFOSおよびPFOAが、人体に影響を与えるメカニズムも解明されておりません。
 そのような状況から、環境省の専門家会議においては、環境モニタリングを強化し、継続的な実施により適切に検出状況の推移を把握し、その結果に応じリスク管理対策を行うことが重要であり、血中濃度のみを測定しても健康影響を把握することはできないのが現状であり、環境モニタリング調査の結果等も踏まえ慎重に検討すべきとされています。
 このような情報を総合的に判断し、ミネラルウォーターなどへの補助や、水道料金の変更は考えておりません。
 なお、学校および保育所等(以下、学校等)に浄水器を設置した経緯としましては、学校長から子どもたちや保護者が安心するために、三井水源地でのPFOSおよびPFOAの濃度低減の対策が完了するまでの間、浄水器を設置してほしいと強い要望を受けたためです。
 また、学校等は、子どもたちが一日の活動時間の半分を過ごす場であり、水道水を口にする機会が数多くあることから、大切な子どもを預ける保護者から浄水器の設置を求める声もありました。
 そうした皆さんからの要望を踏まえ、学校等でも不安を感じることなく、安心して水道水を使える環境を整えるために浄水器を設置しました。
 現在は、濃度低減の対策が完了し、みなさまへの給水を開始しています。検査結果においては、9ng/Lで暫定目標値である50ng/Lを下回ったことを確認しております。こちらの情報につきましては、市ウェブサイトにも掲載しています。
 今後も皆様に安全な水をお届けできるよう全力で対応を進めてまいりますので、ご理解の程よろしくお願いいたします。
(担当課:水道施設課 電話:058-383-7115)

このページに関するお問い合わせ

まちづくり推進課 生活相談係
電話:058-383-1884
まちづくり推進課 生活相談係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。