中学校の制服について

ページ番号1006321  更新日 令和3年2月12日

印刷大きな文字で印刷

提案

 現在、全国では制服の廃止や着用自由化が進んでいます。理由は以下のようなものです。
・成長期の新陳代謝が激しい時期に、毎日清潔な衣服を着られない。ウイルスや花粉の除去が難しく非衛生的。
・着用時間の短さ。(登下校、研修旅行、式典)
・家庭の経済的負担。
・3年間という短い期間に、シーズン、洗い替え、サイズアップ用に高価な制服を何着も購入しなければならず、クリーニング代もかかる。
・セクシュアルマイノリティへの配慮がない。公表すること自体抵抗があり子どもの心を傷つける。
・アレルギーで、素材が体質に合わず着用が困難。
・潔癖症で、毎日洗濯済みの衣服しか着られない。
・個性が潰される閉塞感を感じている子もいる。
・スカートは、PMS(月経前症候群)が重い女性などは体調不良になりやすい。体調管理をしづらい。
・性被害の対象になりやすい。被害報告していない子が多く実際は警察のデータよりも多い。
・不登校でICT学習やフリースクールをメインに学んでいるため、制服の意味が希薄。
 制服があることで死ぬほど辛い思いをしている子ども達がいます。経済的負担を抱えている家庭があります。対策してください。
 アイデアとしては、制服廃止や女性のスラックス導入ではなく、市として「制服着用の自由」を各学校に指導するのが一番効率がよいのではと思います。
(令和2年9月24日受付)

回答

 このたびは、中学校の制服に関するご提案をいただきありがとうございます。
 中学校の制服の是非については、賛否両論あると認識しています。
 必要という意見としては、「学生としての自覚と、内面的な自分らしさの育成を助長する」「家庭の経済状況の差が服装に現れにくい」「服装に気をとらわれることなく学校生活に集中できる」といったものが主なものです。
 不要という意見としては「購入先の選択肢が少なく、価格が高い」「過ごしやすい服装で学校生活を送れない」「横並び意識が強まり、個性が生まれない」といったものが主なものです。その他にも、セクシャルマイノリティへの配慮という視点もあると思います。
 市内中学校の制服については、教育委員会として一律に着用に関するルールなどは定めておらず、「学校のきまり」として各中学校で定めているところです。
 セクシャルマイノリティなど配慮が必要となる方から相談があった場合には、当該生徒と保護者の意向を十分に踏まえ、安心して学校生活が送れることを基本的な方針として対応をしてまいります。
 具体的には、文部科学省の通知などを参考にし、制服については、自分で認める性別の制服の着用を認めることを基本とするなど、実情に応じた対応を考えてまいります。
 また、教職員がセクシャルマイノリティについて共通理解することや、周囲が理解することへの配慮、サポートチームでの対応など、それぞれの状況に応じ丁寧な対応に努めてまいります。
 ご理解の程、よろしくお願いします。
(担当:学校教育課 電話:058-383-1118)

このページに関するお問い合わせ

まちづくり推進課
電話:058-383-1884
まちづくり推進課 生活相談係へのお問い合わせは専用フォームをご利用ください。