不登校児童生徒への対応について

ページ番号1006322  更新日 令和3年2月12日

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提案

 高度に発達した感受性を持つ子ども達(HSP:Highly Sensitive Person)が、学び場を失っています。
 感受性の強さのため、既存の教育環境に馴染まずさまざまな体調不良を起こす子ども達がいます。(主な特徴は高度な感受性という生得的な性質で、療育などで改善されるものではなく、人口の20%程に見られます。)
 具体的には、学校に行けない、もしくは行っていても体を壊したり、抑うつ症状になったり、起立性調節障害などの二次障害を発症したり、環境ストレスから学業不振に至ります。適した環境の中では高い能力を発揮します。
 そういった子ども達の現状は、保健室登校、放課後登校、不登校しか選択肢がありません。
「学校に行けば体調を崩す」ので、自宅で学習するしかありません。たとえ別室登校しても、授業が受けられるわけではなく自習のみです。一般の子どもが月に100時間程の授業時間が与えられているのに、環境が合わず学校に行けない子どもは0~数時間です。
 文科省からは不登校対策として「学校に戻すことを目標としない」ことが通達されています。ですが、学び場がありません。
 平成30年には、市内の不登校小中学生242人というデータがありました。しかしそれ以降のデータを見つけることができませんでした。ストレス性体調不良で学校を病欠したり、保健室登校、別室登校、放課後登校をしてしまうと、不登校の数から外れてしまいます。
 その辺りの統計方法を改善した上で、「不登校や不登校予備軍の正確な数字」が把握できるデータを市のホームページ上で公表してほしいです。
(1)病欠、保健室登校、別室登校、放課後登校、不登校、すべての統計を年度ごとに分かりやすく市のホームページに載せてください。
(2)岐阜市の草潤中学のような、不登校の子ども達の学び場や、HSPに対応した学習環境を小中学校両方で整えて下さい。
 現状の学校の別室登校などの対策では、教員の人手不足の為、子ども達に学習の機会が与えられていません。
 上記(1)と(2)の件について、よい改善をしていただけるようお願いします。
(令和2年10月12日受付)

回答

 このたびは、不登校児童生徒への対応に関する市長へのご提案をいただきありがとうございます。
 ご意見頂きましたように、文部科学省より発出された令和元年10月25日付け「不登校指導生徒への支援の在り方について(通知)」の中には、「不登校児童生徒への支援は、『学校に登校する』という結果のみを目標にするのではなく、児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある。」と示されております。
 これを受け、各小中学校においても、さまざまな状況の不登校児童生徒、一人一人に応じた適切な支援が行われるよう努めております。
 一つ目のご提案「病欠、保健室登校、別室登校、放課後登校、不登校、すべての統計を年度ごとに分かりやすく市のホームページ上で公表すること」については、個人情報が含まれる事も考慮し、現在のところ考えてはおりません。また、多様な要因・背景により結果として不登校状態になっている一人一人の状況を、数字だけで表すことは難しいと捉えております。
 二つ目のご提案「不登校の子ども達の学び場や、HSPに対応した学習環境」については、本市では、「あすなろ教室」を開室し、子ども達の自立を支援しています。さらに、今年度からは、学校に行きづらさを感じ引きこもり傾向を示している児童生徒が、家を出て過ごす場として「さくら」を開室いたしました。
 今後も引き続き、学校関係者や家庭、教育センター“すてっぷ”などの関係機関が連携し、組織的・計画的に個々の児童生徒に応じたきめ細やかな支援ができるよう努めてまいります。
(担当:学校教育課 電話:058-383-1118)

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