令和2年2月1日

ページ番号1006120  更新日 令和4年12月28日

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坊の塚古墳発掘調査

坊の塚古墳の写真

令和元年も終わりに近づいた12月21日、「坊の塚古墳」のこれからを考えるシンポジウムが、あすかホールで開催され、私も参加しました。
市内最大の前方後円墳である坊の塚古墳は、墳長120メートルという東海地方でも有数の規模を誇りながらも、長らくその詳細は謎に包まれていました。しかし、平成27年から5カ年計画で進めてきた発掘調査で、その姿が明らかとなりました。私も毎年、発掘現場に足を運び、その都度、市の学芸員から説明を受けてきました。
遺体を納める石槨の巨大なふた石、祭祀に用いられた土器や埴輪の破片の出土、古墳の表面に隙間なく張り付けた葺石など、心躍る数々の発見がありました。
木々に包まれた、普段の坊の塚古墳からは想像できない壮観な内部の姿が明らかになりました。
高さ10メートルの古墳に登ると、木々の隙間からは広大なニンジン畑、その先には犬山城が見え、眼下に広がる風景は圧巻です。周りに建物がなかった当時は、さぞ遠くからも立派に見えたことだろうと、1600年前の王や古墳に携わった人々の気持ちに思いを馳せました。
シンポジウムでは、「発掘調査が終了した坊の塚古墳を、これからどのように整備・活用していくか」というテーマのもと、さまざまな意見が交わされました。会場に訪れた約300人の皆さんの真剣な表情がとても印象に残りました。
古墳をはじめ、いにしえの歴史や文化を伝えてくれる文化財は地域の誇りです。坊の塚古墳をこれからどう生かし、市民の皆さんに愛される文化財へと育てていくのか、私も改めて考える1日となりました。

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