令和4年1月1日(年頭あいさつ)
令和4年 市長年頭あいさつ
新年おめでとうございます。
健やかに新年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
「ポストコロナ」に向けて
新型コロナウイルス感染症の影響により、市の総合計画後期基本計画の方針として掲げた「つながりづくり」に資する多くの事業が、中止や延期などの見直しを余儀なくされました。
このような中、国が感染対策の決め手と位置付け、希望するすべての方にワクチン接種の機会を提供する国家プロジェクトに対し、市も全力で対応してきました。現在も、市医師会をはじめ、医療機関の皆様の全面的なご協力のもと、「オール各務原」で取り組んでいます。改めて、関係各位にお礼申し上げます。
引き続き、刻一刻と変化する状況を適切に把握し、持てる力を結集し、「ポストコロナ」という新しい時代に対応していきます。
健康長寿への取組
新型コロナウイルスの感染状況は、予断を許さない状況ですが、そのような中でも推進すべき事業を着実に実施してきました。
市では、加齢によって心身の機能が低下する「フレイル」を防ぐことに着目した事業を積極的に展開しています。市内3カ所で開催した「フレイルチェック大会」では、フレイル予防を始めるきっかけとなるよう、さまざまな方法で体の状態を測定し、専門知識を持った看護師や保健師がアドバイスを行いました。
いつまでも自分らしく生き生きと暮らせるよう、健康寿命延伸に向けて、フレイル予防サポーターや市内大学の学生の皆さんらと一緒に、人と人とのつながりを大切にし、楽しみながら続けられるフレイル予防の推進に力を入れていきます。
学びの環境の充実
GIGAスクール事業の推進により、児童生徒が一人一台のタブレット端末を使える環境が整いました。子どもたちが主体的に学ぶ力を育むとともに、家庭学習での活用など、学習スタイルの選択肢が広がっています。
また、子どもたちの夢や郷土愛を育む寺子屋事業の一つ「ものづくり見学事業」。コロナ禍にも関わらず、企業の方々にご協力いただき、ものづくりの様子を分かりやすく解説した動画を制作しました。学校や自宅からでも、タブレット端末などで、ものづくりの現場を学ぶ環境を用意しました。
今年も知恵を出し合い、学習機会はもとより、文化・芸術に触れる機会も創出していきます。
みんなにやさしい庁舎
市民の皆様の安全・安心な暮らしを支え、市民サービスや災害対応の拠点となる新庁舎高層棟が完成しました。免震構造、自家発電設備や受水槽の強化などにより、災害発生時にも庁舎機能を維持することができます。また、災害対策本部に導入した新たな防災システムによって、迅速な情報収集や伝達が可能となりました。関係機関との連携を強化する訓練を実施し、ソフトとハードの両面において、災害に強いまちづくりを進めます。
そして、市民の皆様が利用しやすく、「みんなにやさしい庁舎」となるよう、より一層の行政サービスの充実・強化を図ります。
現在は、令和5年3月末のグランドオープンを目指し、低層棟の工事を進めています。今しばらくご不便おかけしますが、何卒ご理解お願いします。
中長期的な視点
現在、「各務原市百年の大計」とも言える大規模事業に取り組んでいます。「木の温もりに包まれた落ち着いた教育環境」をコンセプトに、誰もが住み慣れた地域で安心して学べる場となる「新特別支援学校」の整備事業と、スポーツ活動拠点としての機能に加え、防災機能を併せ持ち、賑わいや交流の拠点となる「新総合体育館」の建設事業です。財政収支の状況を見据え、中長期的な視点を持ち、着実に事業を推進していきます。
「勢い」を取り戻す
コロナ禍は、多くの事業を検証する「きっかけ」にもなりました。これにより、工夫を凝らして進化した事業も多くあります。苦境を好機と捉え、真に必要な事業をしっかりと見定め、よりパワーアップした形での事業展開を目指してまいります。
そして、ポストコロナを見据えた社会・経済活動の再開にも目を配り、国や県の支援策の「隙間」となる部分への支援を実施していきます。「笑顔があふれる元気なまち」を目指し、情勢をしっかりと把握し、適時適切な対応を心掛け、コロナ禍以前にも増した「勢い」で邁進してまいります。
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